【2017年総まとめ】スタートトゥデイ(ZOZOTOWN)ニュースまとめてみた〜アパレル業界唯一無二の存在へ〜
2017年も残すところあとわずか。今年も多くのニュースが流れた。特に2017年後半は株式会社スタートトゥデイ(所在地:千葉県千葉市美浜区、代表取締役社長 :前澤 友作、以下「スタートトゥデイ」)が運営するZOZOTOWNが主役となる話題は非常に多かったように思える。
すでに発表されているプライベートブランド「ZOZO」や「ZOZOSUIT」が控えていることから、2018年も台風の目となることが予想される。備えあれば憂いなしということで2017年のZOZOTOWNのビックニュースをまとめていく。
2017年上半期(1月〜6月)〜より多くのお客様に良い商品とサービスの提供を〜
▪️1月26日(木)ZOZOTOWNにGapが出店
アメリカ・サンフランシスコで創業以来、世界的なカジュアルファッションブランドとして人気の高いGapが日本初のECモールをZOZOTOWNに出店した。世界的ブランドがZOZOTOWNの力を認めたといえよう。来年はどんな企業がZOZOTOWNに出店するか楽しみである。
・GAPがオンラインショッピングサイト「ZOZOTOWN」にオープン
→https://www.ecnomikata.com/pr/detail.php?id=13318
▪️4月19日(水)「Amazon Pay」を導入。より多くの人に快適なサービスを。
インターネット上での決済はセキュリティ面の課題から簡略化を行うのが難しかった。そんな中ZOZOTOWNがとった行動はAmazon Payの導入である。これにより何が変わるかというと、個人情報の管理はAmazon側が行う、Amazon Payをすでに使っているユーザーがZOZOTOWNの新規顧客になる可能性があることだ。Amazonという普段使い慣れているアカウントを使えることは購入への第一歩となり得るだろう。
・ZOZOTOWN「Amazon Pay」を導入。決済をより簡単・便利に
→https://www.ecnomikata.com/ecnews/14352/
▪️6月14日(水)~ 6月15日(木)ZOZOTOWNのサーバーが一時ダウン
6月14日(水)6時頃 ~ 6月15日(木)8時30分頃の約26時間の間、システム障害により一時サーバーがダウンしてしまった。原因はデータベース上の問題で個人情報の漏洩などはなかった。真摯な対応を行ったことにより、大きな問題にはならず、ユーザーはZOZOTOWNの利用を継続している。
2017年下半期(7月〜12月)〜まさにZOZOTOWNフィーバー!新しい取り組みと画期的な製品の発表〜
▪️8月1日 ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの時価総額が1兆円を超える
アパレル業界全体は不振のなか、高い利益率を維持した結果スタートトゥデイは時価総額1兆円を超えた。大手百貨店の約2倍の数字である。
ECのみならずアパレル業界全体を牽引していく存在として改めてその力を見せつけたと言えよう。
・【スタートトゥデイ】第1四半期決算発表を受けて時価総額が初の1兆円超え
→https://www.ecnomikata.com/ecnews/15367/
▪️8月21日 「ツケ払い」利用者数が100万人突破!
注文してから最大2ヶ月後に支払いができる「ツケ払い」サービスの利用者数が100万人を突破したと発表した。
どのようなユーザーが「ツケ払い」を利用しているのかもデータとしてしっかり活用している。ZOZOTOWNの顧客目線での活動が多くのユーザーに支持されていることを表す良い例なのではないか。
・ZOZOTOWNの「ツケ払い」利用者数100万人突破。重要になるこれからの決済システム
→https://www.ecnomikata.com/ecnews/15573/
▪️8月24日 受け取り場所を増やし、顧客の満足度をより高める取り組み!
再配達問題が話題になった2017年。スタートトゥデイはヤマト運輸と連携し、オープン型宅配ロッカー「PUDOステーション」での受け取りを可能にした。このことにより、ユーザーはコンビニエンスストア、ヤマト運輸直営店とPUDOステーションで商品が受け取れるようになった。
ライフスタイルの多様化や共働きの増加により再配達は多くなっている。そのような商品を受け取ることを煩わしいと感じるユーザーは多く、今回の取り組みはそのような社会のニーズに対してなるべく応えていこうとするスタートトゥデイの想いが見える。
・ZOZOTOWN、ヤマトのオープンロッカー導入で成長に追い風か
→https://www.ecnomikata.com/ecnews/15606/
▪️10月1日 送料自由化!思いきった取り組みの真意は?
このニュースは多くのユーザー、そして事業者に驚きを与えたのではないだろうか。買った商品、値段に関わらず送料の決定権をユーザーに委ねたのである。なおユーザーが選んだ送料の全国平均は96円。送料0円を選んだ割合は43%だったそうだ。
都道府県それぞれの平均も発表されており、過去大きな災害の被害にあった地域では比較的高い数字であるのも興味深い。
・ZOZOTOWN、本日から送料額の決定をお客様に委ねる〜自分で金額を決める前例のない取り組み
→https://www.ecnomikata.com/ecnews/16009/
・「ZOZOTOWN送料自由」都道府県別 平均送料ランキングにみるスタートトゥデイからのアンチテーゼ
→https://www.ecnomikata.com/ecnews/16307/
▪️11月1日 送料「自由化」→「一律化」へ
1ヶ月の間送料を自由化したのはここへの布石だったのだろうか。全国のユーザーを巻き込み、データを収集した結果は「送料一律200円」。全国の平均が100円を切り、43%の割合が送料0円を選んでいる結果を踏まえたうえでの発表である。
今後もユーザー目線で、より良いサービスを提供していくというスタートトゥデイの覚悟の現れだったのだろうと今となっては思う。
・スタートトゥデイ、お客様と共に出した送料の結論は?ZOZOTOWNで11/1から新送料
→https://www.ecnomikata.com/ecnews/16392/
▪️11月22日 プライベートブランドの発表と、アパレルEC業界に新たな風を巻き起す新製品!
多くのアパレルを見てきたスタートトゥデイだからこそできることがあるのではないか。ZOZOTOWNでのみ販売される予定のプライベートブランド「ZOZO」を発表したのだ。
フィット感を意識した商品を取り扱う予定となっている。11月末販売を予定としていたが、諸事情により来年販売となりそうだ。
「ZOZO」と同じかそれ以上に話題となったのが新製品「ZOZOSUIT」だ。ユーザーの登録した身長などをもとにセンサー内臓の特製スーツが、採寸を行ってくれる。これによりサイズ感がわからないというECならではの課題を解決すると同時に、は全国のユーザーのビックデータを握ることになった。
・スタートトゥデイ、前澤社長「服が人に合わせる時代」の真意はコレだ!プライベートブランドZOZO遂に発表!
→https://www.ecnomikata.com/ecnews/16752/
2018年もECアパレル業界を牽引する存在となるか
ここまでZOZOTOWNを中心にスタートトゥデイの1年を振り返ってきた。改めて思ったことはとにかくユーザー目線であること。Amazon Pay、宅配ロッカー、送料、ZOZOSUITなど多くのユーザーの声を直接汲み取った取り組みである。特にZOZOSUITは非常に画期的な製品サービスであるにも関わらず、1枚目は無料で配布を行っている。(送料200円のみ、2枚目からは3000円)
ECだからこそ顔の見えない顧客を大切にする会社は支持される。スタートトゥデイが1年かけて証明したといえるだろう。
とはいえ、ZOZOやZOZOSUITはサービスを開始していない。他ブランドも指を咥えて見ているだけではないだろう。来年もスタートトゥデイを中心としたECアパレル業界から目が離せない。
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