日本のショッピングアプリランキングは?【App Annie社調査】
アプリ市場データを提供する App Annie(アップアニー)社は、今回、2017 年のトップパブリッシャーおよびトップアプリを表彰する、Top Publisher Awards(トップパブリッシャーアワード)を開催した。
100万超ユーザーの実績
アプリ市場データを提供するアップアニー社は、2017年のトップパブリッシャーおよびトップアプリを表彰する、トップパブリッシャーアワードを開催し、その模様を公表した。
アップアニー社は、米・サンフランシスコに本社を置き、世界15都市で展開している、アプリビジネスに役立つアプリ市場データと分析を提供する情報プラットフォームのリーディング企業だ。アプリ市場の情勢、自社アプリの競合優位性をより深く把握するため、100万を超えるユーザーに利用されている。
世界収益部門では日本の15社が名を連ねた
そのアップアニー社が開催するトップパブリッシャーアワードとは、年間を通してアプリ市場の成長に大きく貢献をしたアプリ提供企業(アプリパブリッシャー)に対して同社から贈られる賞となっている。
この試みは、通年でのアプリ収益額における世界トップ52社をトランプカードに掲載する形で2011年からはじまり、2015年からは表彰式を実施。盛大かつ好評を博しているイベントとなっている。
受賞企業は『App Annie Intelligence』で提供される収益、ダウンロード、MAU といった指標に基づいて決定され、2017年、世界収益部門では、上位52社のうち15社が日本のパブリッシャーだった。ここではその中からショッピング関連アプリの動向について見ていきたい。
気になるショッピングアプリのランキングは?
日本国内のショッピングアプリカテゴリのランキングはこのようになった。首位はAmazon、2位が楽天、3位がメルカリ、4位がユニクロ、5位がヤフオクと続く。10位までのランキングのうち、首位のAmazonを除くすべてのアプリが日本発のものとなっている。日本国内のアプリ市場における「国産」パブリッシャーの優位性が示された形だ。
拡大するアプリ市場
同社によれば、世界全体のアプリ市場は極めて好調だ。2015年と比較して、世界のアプリのダウンロード数は、実に60%増加し、消費支出は2倍以上に増加した。利用時間は30%も増え、1年間に1人あたり丸々43日間をアプリに費やす計算となる。
今後も引き続き日本と世界でのアプリ市場は拡大していくものとみられ、既存の大手パブリッシャーが牽引しつつも新規の参入者を含めて熾烈な競争が展開されるものと思われる。
App Annie Japan代表の滝澤氏は、「MAUのサイズを見るとAmazonが1つ抜けていますが、どのアプリもMAUを着実に伸ばしています。各アプリの利用時間も急激に伸びており、アプリを使ったモバイルコマースの普及が進むでしょう。」とコメントしている。
「手の平の中のマーケティングツール」であるスマホを押さえる上でもユーザー体験に寄与するアプリの開発が、ECサービスの成否を左右すると言っても過言ではない、そんな動向が垣間見えるランキングとアワードの発表となったようだ。