類似画像からタグを抽出・付与する先進AI『ATS』が提供開始へ
株式会社GAUSS(以下「GAUSS」)は、AIを活用して類似の商品画像から自動的に最適なタグを抽出・付与するシステム『ATS』の販売を開始する。
画像および自然言語をAIの力で解析
GAUSS(本社:東京都渋谷区)は、画像および自然言語を人工知能(AI)活用して解析し、類似の商品画像から自動的に最適なタグを抽出および付与するシステム「ATS(Auto Tagging System)」の販売を2018年4月より開始する。
また、このシステムは、2017年10月末より共同開発先の株式会社ANAP及びANAPの子会社である株式会社ATLAB(以下、「ANAP」と「ATLAB」を総称して「ANAP」)が運営する「ANAPオンラインショップ」で試験運用を開始している。
コスト削減とEC売上増に寄与
GAUSS社が新たに開発した、Convolutional Neural Network(CNN)のファッションアイテム抽出とアイテムと背景の境界線で切り出す独自のアルゴリズム(特許出願準備中)を用いてノイズカットしたデータから、画像特徴量を算出するため、従来の画像認識アルゴリズムより、高精度な処理を実現している。
ANAP社で業務調査した結果、この「ATS」により年間2,583時間かけている作業時間の大幅な時間短縮によるコスト低減とハッシュタグの作業レベル標準化が見込まれているとのことだ。
また、ATSの導入により最適なハッシュタグを提案。それにより、検索エンジンからの消費者の流入数や検索ワードのヒット率の向上を図り、大幅なEC売上増加にも寄与するとしている。なお、ATSについては本格提供に先立ち、導入の先行予約を行っている。
さらに進化するGAUSS社のAI
GAUSSは、ファッション領域に特化したAI技術をパッケージ化(API公開)し、上記と同様にファッションEC業務効率化の課題を抱える企業へ展開する方針だ。また、2020年度頃に、この技術で年間売上5億円の事業規模への拡大を目指す。
さらに、商品画像からEC販売向けのマーケティング調査にもAIを活用し、「売れる商品画像」を判定する技術を鋭意開発中とのことだ。
熱度を増すAI市場をその基盤となる技術で支えるGAUSS社と同社が生み出した先進かつ独自性が光る「ATS」。ECというフィールドを進化するAIが駆け抜ける姿をまさに今、目撃していると言っていいだろう。