服の本来の価値とは?「LOCONDO Rename」が実現するアパレル業界の新しい循環

ECのミカタ編集部

 靴とファッションの通販サイト「LOCONDO.jp」を運営する株式会社ロコンド(東京都渋谷区)は、株式会社FINE(愛知県名古屋市)との共同事業として「LOCONDO Rename(ロコンド リネーム)」を開始したと発表した。

 名古屋市に本社を置くFINEは、アパレルメーカーの新品在庫買取に特化し、買取商品を最適な方法で再流通することでメーカーの在庫の問題解決に取り組んでいる。

 アパレル製品は、トレンドや着用シーズンの影響によりライフサイクルが短いため在庫管理が難しく、在庫が残りやすいといった特長がある。しかし在庫を再販(処分)する時にブランド名をを明かしたまま価格を下げて販売することは、ブランドの価値も一緒に下げるということに繋がってしまう。

 アパレル業界ではそれを避けるため、再販せずに廃棄してしまうといったケースも多くある。アパレル製品の廃棄は年間約100万トン(想定で約30億点以上)とされており、その中には、数回しか着用されていないものや、人の手に渡ることなく未使用のまま廃棄されているものも多くあるのが現状だ。

 そこでFINEでは、それらの問題の解決策として、ブランド価値を毀損せずに再販できる「Rename」を考案し、16年5月より小売店への卸売を中心に販売を開始した。

 「Rename」は、在庫商品のブランドネームタグを付け替えて再流通させるサービスだ。在庫となってしまったアパレル製品を引き取り、提携する縫製工場で製品についたブランドネームタグや洗濯表示タグの付け替え加工を行う。

 それにより、元のブランド名表記をクローズすることができ、ブランド価値を毀損せずに在庫を再流通(再販)させることを可能にした。

 今回その「Rename」とタッグを組んだのが靴とファッションの通販サイト「LOCONDO.jp」だ。今回始動した「LOCONDO Rename」では「Rename」がEC初の取り扱いとなる。

 「LOCONDO Rename」が展開されることで、ユーザーは服をお得に購入することができる。そしてそれがエコに繋がる。元のブランドイメージに惑わされることなく「自分の好みかどうか」で判断できるため、今まで手に取らなかったアイテムと出会うことができる。

「世の中にとって良いこと」を追求していく姿勢

 とかく日本人はブランド志向が強く、テレビや雑誌などの情報に踊らされ流行を追い求めがちだ。そして流行が去るとともにその服を手放す。物の本質とはなんだろうか。ブランド品の素晴らしさはもちろん存在する。しかし、本来は「プロダクトとして素晴らしい」と評価された結果、ブランドとして確立しているわけで。

 芸能人の格付け番組ではないが、ブラインドで「モノの良し悪し」を判断してこそ、自分の直感に忠実に「これは良い」とか「これが好き」だと思えるはずなのだ。情報が多すぎて自分の基準がぶれてしまうのだと思う。

 この「LOCONDO Rename」のリリースによって、そうした判断がECを通して行えるようになった。「服をつくる人の想い」や「服本来の価値を感じる」ことでRenameされた服を着ることが「世の中にとって良いこと」に繋がるのだ。ECはこの素晴らしい取り組みのスピードを格段に早めることができる。アパレル業界にとっても、EC業界にとっても、環境にとっても、もちろんユーザーにとっても。三方良しどころではない好循環が、いま生まれようとしている。

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