【ペイパル】第4四半期決算および通期の業績を発表。注目される決済事業者のこの1年

ECのミカタ編集部

ペイパルは、第4四半期決算および通期の業績を発表


ペイパルが1⽉31⽇に第4四半期(2017年10⽉1⽇〜12⽉31⽇)の決算および通期の業績を発表した。

この第4四半期では、収益は前年同期比26%増の37.44億ドルを達成。アクティブアカウント数(年に1回以上利⽤するユーザーの数)は870万件の増加、その結果合計決済件数は前年同期比25%増の22億件に上昇。取扱⾼の総合計は32%増の1,314.49億ドルとなった。

2017年通期では、収益は21%成⻑し、130.94億ドルを達成。アクティブアカウント数は15%成⻑し、2.27億⼈に到達、1アカウントあたりの決済件数は8%成⻑し、年間平均33.6件だったという。合計決済件数は24%成⻑し、合計76億件を達成し、取扱⾼の総合計は27%増加、4,510億ドルとなっている。

なお、ペイパルは当四半期に、米国内の貸付債権64億ドルを提携関係にあるSynchrony Financialに売却することを発表。関連する引当金の戻入による通期収益への影響は3,900万ドルだった。

当四半期における総取扱⾼1,314.49億ドルのうち、マーチャントサービスは36%成⻑し、当4半期の取扱⾼全体の87%を占めている。また、個人間(P2P)取扱高も50%成長し、総取扱高の約20%を占める約270億ドルになった。

米国における当社のソーシャルペイメントプラットフォームであるVenmoの利用は100億ドルを超えて引き続き順調に拡大しており、取扱高は前年同期比86%増の104億ドルと大きく成長している。モバイル端末経由での取扱高も、前年同期比約53%増の約480億ドルと上昇した。

事業のグローバル展開とマーチャント向けサービスの拡充

2017年という変革の1年を通じて、ペイパルは金融プラットフォームとしてさらなる顧客の選択拡⼤に貢献し、またパートナーシップ強化により、その競争力を強化してきた。

この四半期ではインドにおける営業を開始している。インド国内でPayPal払いを導入するマーチャントは、単一のプラットフォームで国内外の決済を実行できるようになり、世界中で2億人以上のPayPalユーザーにサービスを提供することが可能になった。また、米国内ではPay with Venmoの導入が進んだことで、200万以上のマーチャントが、PayPalそしてBraintreeのプラットフォームを活用したモバイル決済を提供できるようになった。

ペイパルと、eBayの関係は多くのニュースでも取り上げられていたが、eBayにおいてペイパルを優先的な決済手段とする契約が2023年7月まで延長されたことが発表された。モバイル決済が注目されるいま、ペイパルがどう動くのかに注目は集まっている。EC事業者としても今後のペイパルの行動はしっかりと追っていかなければならないだろう。

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