ホリデーシーズンなどが牽引し好調、eBayが2017年通年および第4四半期の業績を公表

ECのミカタ編集部

ホリデーシーズンなどが牽引し好調、eBayが2017年通年および第4四半期の業績を公表

eBay Inc.(以下「イーベイ」)は、2017年通年と第4四半期の業績について発表した。いずれもホリデーシーズン期間中の売り上げなどが要因となり、好調な内容となっている。

2017年第4四半期は、9%成長

グローバルコマースのリーダーとして確固たる存在感を示しているイーベイは、2017年第4四半期の売上高(2017年12月31日終了)が26億ドルに上り、前年同期比9%成長、為替変動を除くと7%増加であったと発表した。

また取扱高(GMV)は、244億ドルとなり、前年同期比10%の成長、為替影響を除くと7%成長だった。同四半期におけるGAAPベースの継続事業からの純損失は26億ドル、1株あたり純損失(希薄化後)は$ 2.51となった。

米国税制改正案も影響か

米国税制改正案も影響か

同社によれば、今回の結果に至る主な要因として、Tax Cuts and Jobs Act (TCJA、米国税制改正案)の制定の影響が挙げられるとしている。また、非GAAPベースの継続事業の純利益は618百万ドル、1株あたりの純利益(希薄化後)は0.59ドルとなった。

第4四半期の財政状況は、継続事業によるオペレーティング・キャッシュフロー988百万ドルおよびフリーキャッシュフロー7億9,600万ドル。また、922百万ドルの普通株式の買い戻しを実施している。

同第4四半期には、プラットフォーム全体でアクティブバイヤーがプラス5%となり、全世界で1億7000万となった。eBay.comなどのマーケットプレイス事業における取扱高(GMV)は230億ドル、売上高は21億ドルとなり、前年同期比9%の成長となっている。なお、為替影響を除いた前年同期比は6%の成長となった。

2017年度通期決算でも、前年同期7%の売上増加

2017年度通期決算でも、前年同期7%の売上増加

米国でのホリデーシーズンの好調な推移と、新たなユーザー獲得により、売上は前年同期比8%、為替影響を除くと6%の成長だった。また、チケット販売サイト「StubHub」は、コンサートやスポーツチケットの強い需要により、取扱高(GMV)は16%増加の14億ドルとなっている。なお、為替影響を除いた前年同期比は15%増加、売上高は前年比10%増加(為替影響を除いた場合も)で307百万ドルだった。

クラシファイド広告の売上は2億4,400万ドル、2四半期連続で、2桁成長を記録し21%増加となりました。なお、為替影響を除くと13%増加、同社によれば、これは主にドイツでの強い需要にけん引されたとしている。

2017年度通期の決算では、前年同期比(為替影響を除いた場合も)7%増加の売上96億ドル、取扱高(GMV)は、前年同期比(為替影響を除いた場合も)6%増加の884億ドルを達成しました。継続事業によるオペレーティング・キャッシュフロー31億ドル、フリーキャッシュフロー25億ドルとなっている。

アメリカの株式市況に端を発する世界同時の株化の大幅下落などがあったが、世界経済自体は、適温経済(インフレを起こすほど過熱しすぎず、不況に陥るほど冷え込みすぎてもいない、緩やかな成長を維持した適度な景気状況)の基盤自体は崩れていないとする識者が多い。

アメリカなどが金融引き締めに入る中、遅れて金融緩和を開始した日本は、しばらく緩和継続が可能であり、またアジアの成長が維持されれば、引き続き世界介在は「適温」を維持できるかも知れない。

そうした世界経済を取り巻く好条件やテクノロジーを背景にして、さらに拡大するEC市場の中で、2018年も引き続きイーベイは存在感を発揮しそうだ。

 ECノウハウ


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事