「STRIPE DEPARTMENT」オープン。ECが苦手とする試着・接客・質問がいつでも可能に

ECのミカタ編集部

 株式会社ストライプインターナショナル(本社:岡山県岡山市、以下「ストライプ」)とソフトバンク株式会社(本社:東京都港区)は合弁会社「株式会社ストライプデパートメント」(本社:東京都中央区)を設立し、大人のためのECデパートメント「STRIPE DEPARTMENT(ストライプデパートメント)」を2018年2月15日からスタートすると発表した。

 「STRIPE DEPARTMENT」は、店舗数や取り扱いブランドの減少など国内百貨店が抱える様々な課題解決を目的に立ち上げたECデパートメントだ。オンラインで百貨店同様のショッピング体験を提供するために、約600の高品質・高感度のブランド、6万点以上の商品ラインアップを実現した。

 さらに、「試着サービス」「Personal Styling」「AIチャットボット」という三つのサービスで、“試着ができない”“接客ができない”というECが抱える課題に立ち向かい新たな購買体験を提供してくれる。

 「試着サービス」は、一度に3着まで試着の申し込みができ、気に入ったアイテムのみを購入して、残りの商品は送料無料で返品することが可能なサービス。

 「Personal Styling」は、ユーザーのサイズ、好み、購読雑誌や予算等のアンケートをもとに、パーソナルスタイリストがチャットによる接客を実施。スタイリストが相談に乗りながらユーザーのニーズを正確に把握した上で、商品選びやコーディネートの提案を個別に行う。

 これらのサービスを行うことで「試着ができない」や「接客ができない」というECの弱点を解消した。加えて、24時間いつでもユーザーの質問に答えてくれる「AIチャットボット」も搭載し、時間を気にせずショッピングを楽めるようにしている。

ECの不得手な部分を「個性」として発揮する

 サイト内には人気モデルやスタイリストが登場する特集記事も定期的に掲載。スタートを飾るのは人気モデルの滝沢眞規子さんによる、春のコーディネート紹介だ。今後も、人気スタイリストの大草直子さんなどがスタイリング提案や連載を行い、新たなファッションメディアとしての情報提供も行っていく予定だという。

 「STRIPE DEPARTMENT」は、ストライプがこれまでアパレル事業で培ったファッションマーケティング力を活用し、ブランド選定や独自のサービス企画を実施。そこに、ソフトバンクが提供するAIチャットボットや高精度なターゲティングが可能な広告配信プラットフォームなどの技術を掛け合わせ、独自のサービス構築と、効率性の高い集客の実現を目指していく。

 これまでECが不得手としてきた部分を解決することで、それを「個性」として発揮している。インフルエンサーをキッカケとした、メディアとしてのコミュニティ作りも並行して行っていくことができれば集客も見込める。

 いまのECで話題になっているサービスをギュッと集めたショップだと感じる。こうしたショップがユーザーからどういう支持を受けるのか。参考にする点は多いだろう。注目しておきたい。

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