ハウステンボスが中国の動画モール「CCTVMALL 日本館」の九州・沖縄プラットフォーム事業へ参入

ECのミカタ編集部

 ハウステンボス株式会社(長崎県佐世保市)は、CCTV(中国国営中央テレビ)グループが運営する、中国最大のメディア動画インターネットモール内「CCTVMALL 日本館」における、九州・沖縄プラットフォーム事業へ参入すると発表した。

 2017年9月に開設された「CCTVMALL 日本館」では、日本の魅力を中国全土に発信し、インバウンド・アウトバウンドを通じて地域産業の活性化に注力している。

 今回はその第一弾として、ハウステンボスが初めての九州・沖縄を対象とした広域特約代理店となることが決定した。これにより地域産業活性を目的に「ハウステンボス九州館」を開設し、事業規模が小さめの個人事業者でも、成長著しい中国市場に向けての商品販売やPRの機会を提供できるようになる。

  「ハウステンボス九州館」は、中国越境EC事業であり、また、中国のユーザーに対して、コト(体験欲求)からモノ(購入)へ誘導する壮大なビジネスプラットフォームの中の仕掛けの一つだ。国営放送・CCTV(中国国営中央テレビ)が運営するメディア動画インターネットモールを通じて、九州・沖縄各県の高品質、且つ、安心・安全な商品を提供していく。

 地域に目を向けることにより、「モノ」だけでなくその背景にある「コト」を踏まえた商品PRや販売促進が行えるようになるため、九州・沖縄の事業者や地方自治体、関係団体等と協力しながら行っていくとしている。

地方創生を加速させるキッカケに

 地方創生は今後の日本において大きなテーマとなる。そこで地域の課題となってくるところの一つが「仕事」だろう。インターネットがこうした不安要素を和らげ、収入源の確保を創出してくれるおかげで地方に移住することができる人も増えた。また、地方在住者でもインターネットを通じて日本中に、また世界を相手にビジネスを行えるようになった。

 今や日本でも東京以外の地方にも観光客の目は届くようになっていて、様々な情報をキャッチすることができる状態にある。しかし、地方では発信が得意ではない事業者もまだまだ多く、こうしてハウステンボスのような大きなテーマパークが先陣を切って中国に向けて発信してくれれば、興味を持ってくれる中国人ユーザーも多いのではないだろうか。

 地方在住という距離のデメリットを、地方にしか無い希少性に変え、しっかりと発信していくことで価値に変えることができる。日本にはまだまだ埋もれているダイヤの原石のような素材がたくさん眠っている。ECの力で光り輝かせることで、誰かの喜びになれば嬉しい限りだ。


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