メルカリグループの地域コミュニティアプリ『メルカリアッテ』がその歴史に幕

ECのミカタ編集部

フリマアプリ「メルカリ」を提供するメルカリの子会社のソウゾウが運営する地域コミュニティアプリ「メルカリアッテ」が2018年5月31日をもって全サービスを終了する。

「コト・ヒト」をマッチングするための先駆的アプリ

「メルカリアッテ」は2016年3月にスタートし、「メルカリ」がフリマアプリなのに対して、「コト・ヒト」をマッチングするための先駆的アプリとして支持を集めて来た。

ソウゾウ社では現在、本やCDに特化したフリマアプリ 「メルカリカウル」をはじめ、査定付きフリマアプリ「メルカリメゾンズ」、シェアサイクルサービス「メルチャリ」と言った分野特化型のアプリを複数運用している。

メルカリアッテの終了の主な理由は、メルカリグループ全体で経営資源を集中するためとしている。2018年3月29日に新規投稿機能の提供を終了し、4月26日には応募やコメント機能を終了する予定だ。

5/31(木) 15時ごろ:すべての機能の提供終了

5/31(木) 15時ごろ:すべての機能の提供終了

メルカリアッテのサイトや公式ブログを通して、以下のようなコメントを出している。

「メルカリアッテでは、地域での暮らしが豊かになる場所、同じまちに暮らす人と人とのつながりのグラデーションになる場所を目指していました。 今後はこの経験を活かしながら、メルカリグループ全体でより多くのみなさまにお楽しみいただけるサービスが提供できるように一層の努力をしていきます。

2016年3月17日からの約2年間、たくさんのお客さまにご利用いただき、心から感謝をしています。本当にありがとうございました」

またサービス終了までの主なスケジュールは下記の通りだ。

・2018/3/29(木)15時ごろ:新規投稿機能の提供終了

・2018/4/26(木)15時ごろ:応募やコメント機能の提供終了

・2018/5/31(木) 15時ごろ:すべての機能の提供終了

サービス終了までのスケジュールは変更になる可能性もあり、その際にはアプリ内の「運営お知らせ」、公式Twitterにて告知するとのことだ。

地域コミュニティにもフォーカス

また同社は、終了にあたってユーザーに注意してもらいたい点についても呼び掛けている。取引は2018/5/31(木)までに完了が基本となること、以降はメッセージ等一切の機能は利用できなくなる点、コミュニティ機能、まちQ&A機能は2018/4/26(木) はもって完全にコミュニケーションができなくなる点などについてだ。

アイテムのやりとりだけではなく、地域コミュニティにもフォーカスし、実際の人のつながりも生み出していたメルカリアッテ。めまぐるしく変化し、現れては消えて行くネット上の無数のサービスの中にあって、ひとつの大きな足跡を残したと言えそうだ。


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