静岡発ECソリューションのスクロールがベトナムの有力企業カットドンと提携
スクロール社(浜松市)は、2018年4月10日開催の取締役会において、Cat Dong Trading and Services Joint StockCompany(カットドン・トレーディング・アンド・サービシズ)との間で、包括的業務提携契約を締結することを決議した。
ベトナムでの両社の抱擁
幅広いEC関連ソリューションを提供するスクロール社は、4月10日開催の取締役会において、ベトナムの企業で同業となるカットドン・トレーディング・アンド・サービシズ(以下「カットドン」)との間で、包括的業務提携契約を締結することを決議した。
カットドンに白羽の矢
スクロールグループは、DMC通販企業として、アパレル・ファッション雑貨、健康食品、化粧品の個人・法人会員向け通信販売事業、EC事業者向けのソリューション事業および旅行事業を展開してきた。
特に、健康食品や化粧品などの事業においては、同社グループの商品の販路拡大を中国・アセアン市場へ向けて積極的に行い、アジア地域での事業展開を強力に推進している。そうした施策をさらに加速させるために、その一環として、ベトナム市場への進出を計画していた。そこで協業相手としてカットドンに白羽の矢を立てたのだ。
カットドングループは、ベトナム市場においてCungmua.comをはじめとするECサイト運営事業や物流・配送・決済等のECソリューション事業を展開している事業体だ。スクロールグループがカットドングループと提携することで、ベトナム市場への同社グループ商品の販売をはじめ、ECソリューション事業、旅行事業の分野で相互の強みを発揮し、同市場でのポジションを強化することになる。
有望な市場であるベトナム
人口約9300万人を擁し、目覚ましい経済発展を続けるベトナム。同国は、勤勉な国民性を持ち、知日派や親日派も多いことでも知られる。この有望なフィールドで着実な一歩を踏み出したスクロール社は、カットドンとの提携により、ベトナムのEC市場と日越の越境ECの発展に寄与していくことになる。今後の展開に注目したい。