ゴールデンウィーク前後のトレンドを掴んで効率的な対策を【CRITEO社調べ】

ECのミカタ編集部

 コマースマーケティングのCRITEO株式会社(本社:フランス)が「2018年度 ゴールデンウィーク トレンドレポート」を発表している。このレポートは、大型連休前後における日本人のオンライン上の購買傾向を掴むことを目的とし国内172社を対象に、2017年4月3日から4月30日におけるオンライン上の売上動向について調査したものとなる。

 CRITEOがまとめたゴールデンウィーク前後における日本人の購買傾向の調査によると、ゴールデンウィークの4~5週間前(4月上旬)の傾向として「旅行サイトにおける売上」が1月上旬と比較して32%増加し、コンバージョン率も同時期と比較して19%増加することが分かったという。

 また、量販店のオンライン売上も1月上旬と比較して35%増加、コンバージョン率も21%増えている。カルチャー系商品、食品、美容・健康グッズのオンライン売上は1月上旬と比較して25%増加、コンバージョン率は12%の増加を見せた。旅行好きの日本人は、この時期から旅の準備を始める傾向があるといえる。


 ゴールデンウィークの1~3週間前(4月中旬~下旬)になると、旅行の予約のコンバージョン率が上昇(1月上旬より最大25%増加)。また、売上は出発前2週間でピークに到達する。出発の2~3週間前に旅行の予約をする人々は、モバイル端末から予約する確率が高いことが分かった。

 休暇直前の1週間、食品、化粧品、本、テレビゲームなどを買い込む傾向も顕著に見られ、これらの商品カテゴリを専門に扱う小売業者の売上は、1月上旬と比較して売上が28%増加、コンバージョン率も13%増加していることも分かった。

 ゴールデンウィーク期間中には「継続して行われるもの」と「パタっと静かになるもの」に分かれるという。飛行機のチケット購入や旅行の手配は行われなく一方で、スマートフォンからのショッピングは休暇中も継続して行われる。モバイルでの売上比率はこの時期、年間最高を記録するというデータが出ている。

 ゴールデンウィーク後の傾向として、旅行サイトの売上が休暇中の週と比較して20%増加、コンバージョン率も39%増加と、すぐにV字回復する。すぐに「母の日」がくるため、花やギフトの売上が増加しはじめる。

傾向を掴んでEC事業の効率的な運営を

 需要と供給、売上の増減には必ず理由がある。時期的な要因ならばその傾向を掴んで対策を練ることができるはずだ。扱っている商材やジャンルの傾向を把握し、EC事業の効率的な運営に役立ててほしい。

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