RettyにYJキャピタルが資本参加、ヤフーと戦略的パートナーシップの構築へ

ECのミカタ編集部

 Retty株式会社、ヤフー株式会社とその100%子会社であるYJキャピタル株式会社は、RettyへのYJキャピタルによる資本参加、およびRettyとヤフーのグルメ情報サービス領域における戦略的パートナーシップを構築すると発表した。

 「Retty」は2011年6月のサービス開始以来、グルメに強いこだわりを持つユーザーが「オススメ」したいお店の情報を実名ベースで投稿する形で運営している。信頼できる人からのお店探しを実現し、「自分にベストなお店が見つかる」グルメサービスとして成長することで、月間利用者数が3,000万人を突破した。

 一方のYJキャピタルは、成長ステージを問わずスタートアップのインターネット企業を中心に幅広く投資を行っているコーポレートベンチャーキャピタルだ。

 このたびYJキャピタルが資本参加する事により、Rettyとヤフーはグルメ情報サービス領域における戦略的パートナーシップを構築することに合意した。具体的な取り組みとして、ユーザーのニーズに合った飲食店との出会いをより一層増やし、飲食店への送客効果をさらに強化するため、両社で飲食店向けのオンライン予約・集客サービスの開発を検討しているという。

プラットフォームが拡大することで実現される「次世代のサービス」

 ヤフーでは現在、地域情報サービス「Yahoo!ロコ」での飲食店情報提供や、「Yahoo!ダイニング」での飲食店予約受付などのサービスを展開。また食べログとは、ヤフーからの送客に応じて広告収入を得るという形で連携している。RettyはLINEが運営する飲食店ネット予約サービス「LINEグルメ予約」も行っている。

 ヤフーもRettyも、あらゆるコンテンツパートナーと組むことで、幅広いプラットフォームへと進化しようとしている。このプラットフォームの上で予約や決済まで連携が進めば、世の中はもっと便利になる。ありとあらゆる角度からインターネットを通じて実店舗へアクセス出来るようになれば、新しい需要と発想が生まれ次世代のサービスへと繋がっていく。

 個人店などにおいてはインターネットで予約を完了できないお店はまだまだ多く、その普及が待ち望まれている。一方で予約だけして店に現れない無断キャンセルも社会問題化しており、事前決済などのシステムなども早急に整備が必要だ。これが実現すれば美容院などにも応用できるはずだ。今回の連携でどこまで踏み込んだ施策が行われるか注目が集まる。


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