人口9250万人以上のベトナム市場をおさえろ!インタースペースがマックアンドサンクと提携し同国進出の包括支援サービスの提供開始

ECのミカタ編集部

インターネット広告・メディア運営事業の株式会社インタースペースの(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:河端伸一郎、以下「インタースペース」)のグループ会社である「Interspace Vietnam Co.,LTD」(所在地:ベトナムハノイ市、代表者:Hung Huu Do、以下「ISVN」)は、各種許認可、商品輸出、代理販売等フルフィルメント支援活動を行う株式会社マックアンドサンク(所在地:東京都港区、代表取締役社長:吉田雅之、以下「MC」)と業務提携を行い、ベトナムでのEC代理販売サービス支援を開始した。

魅力的なマーケットであるベトナム

今回の業務提携と包括支援サービスが展開するフィールドであるベトナム社会主義共和国のEC市場について見てみよう。

現在、ベトナムのEC市場の規模は40億USDと日本の約30分の1程度だが、2022年までには100億USDまでの成長が見込まれており、かつEC化率もまだ約2%と市場の伸びしろが非常に大きく、魅力的なマーケットだ。

また、訪日外国人の平均旅行支出が約15万円である中、ベトナム人観光者においては22万7千円と平均を大きく上回り、これは実に世界第2位だ。これだけみても、いかに日本製品に対する興味関心が高いかがうかがえる(出典:官公庁「訪日外国人消費動向調査」)。

伸びしろが大きいが課題も多かったベトナムEC市場

伸びしろが大きいが課題も多かったベトナムEC市場EC代理販売サービスのスキーム

このように、ベトナムはEC市場の成長率と成長可能性が東南アジアでトップクラスであるものの、一方で同市場におけるクレジットカードなど電子決済の利用率は依然として低い。現在、同国での決済の主流は代引きであり、商品キャンセル率も高い状況であり、オーダー毎に日本から都度配送するといった、いわゆる「越境EC」での参入は難しい環境であるため、現地マーケットを熟知しているパートナーのサポートが必須となる。

ISVN社は、業務を開始した2015年からLazada、Adayroi、Tikiなどのベトナム国内の大手EC事業者のデジタル広告支援において、アフィリエイト広告を主体とし、月間流通額7億円以上の取引をサポートしてきた。その実績の上で、ベトナムでの越境ECサポートを確かなものとするため、ISVNはベトナム特化にて17年以上、化粧品や健康食品などの輸出入支援を専門的に行っている業者であるMCと業務提携を行うことになったのだ。

今後、各種許認可、商品輸出、代理販売等のEC事業全般の支援、及びベトナムでのアフィリエイト事業の実績のもと、現地でのWebマーケティング全般支援も含め、日系Eコマース事業者のベトナム進出への事業を包括的に支援して行く方針とのことだ。

2018年度中に30社の導入を目指す

さらに同社は、今回、提供が開始されたベトナムでのEC代理販売サービス支援を通して、化粧品や健康食品メーカーを中心に、2018年度中に30社の導入を目指すとしている。

比較的親日家が多く、急速な経済発展をとげているベトナム。9,250万人以上の人口も抱える魅力的な市場だ。日本と日本製品への関心が高い彼らが、訪日観光などを通して自社のファンになってくれれば、越境ECを通してリピーターになってくれる可能性はかなり高いと言える。

そのスキームを支援する今回の発表は、ECというフィールドを通して両国の新しい未来を切りひらくことだろう。

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