新時代のプラットフォーム銀行を目指す『GMOあおぞらネット銀行』が開業

ECのミカタ編集部

GMOあおぞらネット銀行株式会社(以下「あおぞらネット銀行」)は、高度セキュリティ認証、ブロックチェーン、人工知能(AI)、IoT、次世代メディアなどの活用と新たな顧客ニーズに対応した、次世代型インターネット銀行事業を2018年7月17日に開始した。

ネットと決済を取り巻く今日的な課題に対応

あおぞらネット銀行は、銀行経営およびリスク管理に関するノウハウを有するあおぞら銀行グループと、インターネット技術および電子商取引(EC)市場向けサービス、そしてインターネット証券に関するノウハウを有するGMOインターネットグループが共同出資する銀行となっている。

同銀行の誕生には、さまざまな要因があるようだ。あおぞらネット銀行では、近年、インターネットバンキングの利用意向が、若い世代を中心に高まっていることに加え、スマートフォンの普及やFinTechの進歩により、キャッシュレス社会が到来しつつあることをまず挙げている。

また、昨年6月施行の改正銀行法により、銀行とFinTech事業者とのAPI連携が進み、より利便性の高い決済をはじめとする新しい金融サービスが誕生しつつあり、ブロックチェーン技術の応用により、より安全で安価な決済・金融サービスに向けたブレークスルーへの期待が高まっていることも大きな要素だとしている。

あおぞらネット銀行が目指すもの

あおぞらネット銀行の目指すものとして、インターネットでの商取引が拡大する中で、「“気がつけばいつの間にか使っている”お客さまに寄り添う銀行」を、またユーザーに「安心」「速さ」「安さ」「便利さ」「新体験」を価値として提供することを掲げている。さらに、今回の銀行業務開始に際して、あおぞらネット銀行が目指すものとして以下の4点が提示されている。

(1)
EC事業者を含む中小企業・小規模事業者等のお客さまに、生産性向上につながる銀行サービスを低価格で提供する

(2)
個人のお客さまにITを駆使したスマートな次世代型機能とGMOクリック証券株式会社(以下、GMOクリック証券)と連携した魅力ある銀証連携サービスを提供する

(3)
GMOインターネット株式会社(以下、GMOインターネット)グループ、株式会社あおぞら銀行(以下、あおぞら銀行)グループと連携することに加え、外部のFinTech企業とも連携して、ユニークなサービスをスピーディーに展開する

(4)
低価格のサービス提供を実現するために、システムは最先端のIT技術を活用し、圧倒的なコスト低減を図る

なお、口座開設の受付当ネット銀行の口座開設の申し込みは、7月17日より下記ウェブサイトで受け付けている。口座開設手続きが完了し次第、8月3日(予定)からPCおよびスマートフォンアプリによる取引が可能になる。セブン銀行ATMで、引き出し、預け入れ、残高照会が利用いたできるほか、2019年春には、イオン銀行ATMも利用可能となる予定となっている。

<GMOあおぞらネット銀行の概要>

・商号:
GMOあおぞらネット銀行株式会社

・所在地:
東京都渋谷区桜丘町26番1号

・代表者:
代表取締役会長 金子岳人
 代表取締役社長 山形昌樹

・事業内容:
銀行業務、信託業務

・資本金:
8,751百万円(2018年3月31日現在)

・設立年月日:
1994年2月28日

・株主構成(議決権比率):
株式会社あおぞら銀行(85.1%)
GMOインターネット株式会社7.45%)
GMOフィナンシャルホールディングス株式会社7.45%)

新技術に対応した特徴的なサービスを用意

■右:スマートフォンアプリ

■左:ハイセキュリティデビット一体型キャッシュカードのイメージ

ハイセキュリティデビット一体型キャッシュカードは、ユーザー自身が設定するパスコードを入力することで、ATM、デビットカードの利用が可能となる仕組みとなっており、カード紛失時等の物理的セキュリティを担保する

また、そうした理念のもとで業務開始から特徴的なサービスを展開することも併せて発信している。たとえば、目的別に最大10口座まで無料でつかいわけ口座を作成することが可能な個人向けバーチャル口座『つかいわけ口座』、入金消込作業の事務負担を軽減する法人向けバーチャル口座『振込入金口座』、GMOクリック証券に証券口座を保有する顧客についてあおぞらネット銀行の口座にある資金が証券口座の買付余力に自動的に反映される『証券コネクト口座(銀証連携サービス)』、『外貨預金』、『ハイセキュリティデビット一体型キャッシュカード』などだ。

「プラットフォーム銀行」としての展開を見据える

中期的な商品サービス展開ロードマップ

また今後の商品サービス展開として、あおぞらネット銀行は、矢継ぎ早にローンやクレジットカード等の商品サービスを投入し、顧客のニーズに幅広く応えていく方針だ。

2019年1月には参照系API(口座の預金残高や入出金明細などの情報参照が可能)の提供を開始し、2019年4月には更新系API(振込などの決済まで可能)の提供を開始する予定となっている。将来は、これら銀行API連携機能の拡充による「プラットフォーム銀行」としての展開を見据えている(オープンAPI決済サービスとして特許申請中)。さらに、同銀行は、GMOインターネットグループと連携し、ブロックチェーン技術を活用した新決済方式の開発に取り組むことを計画する。

インターネット・ビジネスの分野で、その黎明期から着実に実績を重ね、存在感を発揮しているGMOグループ。そのGMOが、あおぞら銀行と手をくみ、新たな施策に打って出た形だ。サービス開始当初から特徴的なサービスを備えているだけでなく、その目指す所は、ECを含めた多様な顧客のニーズに応え、ブロックチェーンやAI技術など新技術に対応した「プラットフォーム銀行」構築にある点は注目に値する。

まさにインターネット技術に長け、多角的な展開をしてきたGMOと金融界で実績豊富なあおぞら銀行が送り出す両者ならではの銀行と言え、日々発展するEC市場を金融の面から力強く支えるであろうこれからの姿にさらなる視線を送りたい。

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