1/1000?日本と東南アジアのCPAはどれだけ異なる?【ペンシル調査】
株式会社ペンシル(本社:福岡県福岡市/代表:倉橋美佳)は、東南アジア7か国を対象に「日本と東南アジア各国におけるウェブサイトUI反応・行動調査」を実施。日本の越境ECサービスは、発展著しい東南アジア諸国でも通用するのか。
≪調査概要≫
調査対象:日本、台湾、インドネシア、タイ、フィリピン、マレーシア、ベトナム
調査期間:5回に分けて実施。
2015年8月1日~9月1日、2016年9月14日~20日、2016年9月5日~20日、2017年4月18日~5月18日、2017年7月4日~8月3日
調査方法:インターネット調査
言語のみが異なる応募ページ・フォームを使用したプレゼントキャンペーンを実施。
PCから応募した結果
PCから応募した時のCVR=転換率を調査した。
これはフォームから応募して、実際に応募完了まで進めたユーザー数の比率。途中でエラーが発生したらそこで応募をあきらめてしまうのか、それともそのあと確認画面まで進むのか、そもそもエラーが発生せずにスムーズに進むか。
CVRに関しては、唯一日本を下回ったのは7か国中インドネシアのみ。ほかはすべて日本を大きく上回る結果となったが、フィリピンとマレーシアでは記入エラーが多いとの結果が出た。
スマホから応募した結果
PCと同様の調査をスマホでもおこなったところ、全体的にCVRはPCに比べて下がるものの、インドネシア以外の国ではいずれも日本を大きく上回っている。
また、記入エラーの発生は台湾、インドネシア、マレーシアが多かったようだ。
顧客獲得単価は1/1000?!
ペンシルは各国の顧客獲得単価にも注目。各国とも日本と比べて顧客獲得単価はかなり安く、顧客獲得効率は総じて高い。マレーシアに至っては日本の1/1000の顧客獲得単価となり、獲得効率が群を抜いて高いことがわかる。
ただ、同じく顧客獲得単価の安いインドネシアは、CVRが唯一日本を下回っていることもあり、あまり獲得効率が良いとは言えない。
越境ECの今後の課題
興味深いのは、マレーシアは記入エラーが多かったのにも関わらずCVRは日本を大きく上回る結果となり、顧客獲得効率も高いという点である。台湾も記入エラーが多いのにも関わらずCVRは高い。これらの国は記入エラーになる問題を解決すれば、ますます獲得効率は上がるだろう。インドネシアに関しては、根本から見直す必要がありそうだ。
越境ECはEC事業者にとって販路拡大の要となる。システムの改善で顧客を獲得できる確率が上がるのであれば、そこに力を入れていくことも今後の課題のひとつとなるだろう。