クルーズ株式会社(本社：東京都港区、代表取締役社長：小渕 宏二)は、パーソナライズレコメンデーションエンジン「デクワス」をコアとする様々なサービス提供をするサイジニア株式会社(本社：東京都港区、代表取締役 CEO：吉井 伸一郎)と業務提携に関する契約を締結したことを公表した。

「情報が多すぎて欲しい物が見つからない」を解決

『SHOPLIST.com by CROOZ』（以下、SHOPLIST）は、レディースからメンズ・キッズまで、幅広いジャンルのファストファッションブランドのアイテムをまとめて購入できる通販サイトだ。国内で人気のファストファッションブランドや、LAブランドをはじめとした海外ブランドまで、気軽にリーズナブルな価格でショッピングを楽しめるファッションブランドを多数取り扱っている。

2012年7月にサービスを開始して以来、多くのユーザーから高い支持を受けており、売上高は6年目となる2018年3月期には約214億円規模まで拡大している。

またサイジニア社は「検索エンジンでは見つけられない幸せがある」をテーマとして掲げ、北海道大学大学院 複雑系工学講座の准教授と研究メンバーが立ち上げたテクノロジー企業だ。

サイエンス＋エンジニアリング＝「サイジニア」として、先端科学の知見を工学的に応用、「複雑ネットワーク理論」や人工知能を活用した解析技術を実用化し、情報が多すぎて欲しいものが見つけられないというITが抱える今日的な課題を解決することを目指している。その特長ある両社が今回、手を組んだことが公表されたのだ。

クリック率・購入金額ともに大きく改善

今回の業務提携では、SHOPLIST を始めとする同社グループのサービスへサイジニア社の提供する既存サービスの導入・活用をする。それだけではなく、その販売代行やSHOPLISTユーザーの動向や嗜好性を分析し、新しいレコメンデーションシステムの共同開発及び販売を行う。

SHOPLISTにおいてもかねてから、「情報が多すぎて欲しいものが見つけられない」という課題は、解決すべき優先度の高い課題として捉えていたことから、サイジニア社のサービスを導入するに至ったのだ。

その結果、従来のシステムとサイジニア社の提供するレコメンデーションサービス導入後の成果を比較したところ、クリック率、購入金額ともに大きく改善が確認されているという。

「探しやすい」を通してユーザーとの絆を深める

クルーズ社は、サイジニア社とのAI技術を活用した新しいレコメンデーションシステムの共同開発・導入とSHOPLISTに出店しているブランドを中心に販売協力体制を構築することで、ユーザーに対して「快適な購入体験」という価値の提供を通じ、SHOPLISTの早期売上最大化並びにグループ連結の業績拡大を目指すとしている。

ファッション分野は急成長するEC市場を牽引している。そしてSHOPLISTは、その市場を力強くリードしてきた。今回の提携を通して、ユーザーにとってより目的のアイテムが探しやすくなったことを意味し、事実クリック率・購入金額ともに大きく改善しているのは前述した通りだ。

ファッションECのみならず競争がし烈さを増すEC市場にあって、顧客とのロイヤリティを確かなものにし、自社サービスのアドバンテージを確固としたものにしていく、その具体的な施策を積み重ねているSHOPLISTの姿がまた今回も明らかとなったようだ。