EC業界News1週間まとめ〜ShopifyのPop-Upが表参道に。バックヤードフェス等現実とNetの融合に夢を

石郷“145”マナブ

こんにちは。
編集長の石郷です。

今週読まれた記事はこちらです。

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Shopifyの自由度の高いショップがリアルに溢れる

 Shopifyが29日、30日、表参道のコミュニティースペース「COMMUNE 2nd」でPop Up Festivalをやっています。オンラインとオフラインの垣根がなくなる中で、ショッピング運営ツールを提供するこういうプラットフォームの会社にこそ、こういう動きを率先してやって行きたいものだと思っています。

 そもそもShopifyは、仮にネット通販の経験がなかったとしても、その規模感を問わず、誰でもどこでも、売ることができるという間口の広さが売りであり、このイベントでも、体に良い完全栄養食を提供するお店やハンドメイドジュエリーのお店など、ネットだからこそ地道にシェアを拡大して来たお店が軒を連ねます。
 
 Shopifyは徐々に日本での存在感を拡大していますが、まだ認知が高い方とは言えません。ただ海外では、同サービスの支持者は多く、いまや175カ国、60万店がこの仕組みを活用しており、使い勝手のよさは折り紙つき。だからこそ、そうした強みを背景に、日本での差別化が大事であり、そこでオムニチャネル的なこのイベントは時代にも、彼らの役目でも、必要な動きだと思っています。

アイルは今年も「バックヤードフェス」を開催

 先日もアイルの尾崎さんが弊社にお見えになって、話してくれたのは「バックヤードフェス」の発表に関してでした。「バックヤードフェス」もまた、ECサイトの人たちが物を売ったり、ECの現場を今一度考えるトークショーなどを実施するイベントになっていて、今年は10/5から6に二子玉川で開催されます。これもまた、ある意味、オムニチャネルの様相も垣間見れます。

 ただ、このイベントに限っていえば、アイルには、バックヤードで頑張る人たちに光を当てたいという企業のポリシーがあって、店に焦点を当てるだけではありません。以前、僕がアイルに伺ったときに、取締役の山本さんが「とある店舗で、売上を讃える大賞を受賞したのに、喜んでいるのは店長だけで、現場は少しも喜んでいなかった。それは自分たちの作業がまた増えるのかという思いから」と話していて、すごく共感した覚えがあります。

 彼らが一元管理のようなツールを通して、現場の作業を軽減するだけでなく、またスタッフの個性を発揮できるようにするその姿勢があり、だからこそのこのイベントなんです。ネットを飛び出して実施される、ポップアップ的なショップは、普段縁の下の力持ち的な人たちに光をあてる場であってもいいと思います。それこそ、ネットで培った価値を最大化するものとして、必要なんじゃないかなと思います。

光の当たらぬ所に光をあてるそれがECの深さを顕在化する

 Shopifyの場合はネットだからこそなし得た切り口に光をあてるものだし、「バックヤードフェス」においてはそこから先の担当者の人たちに光をあてるもので、ネット通販には多くの可能性を秘めていることを教えてくれているような気がします。

 以前にも話した通り、ECで成長した店舗さんの中には、ECのおかげで採算性が高くビジネスをやれて来たからこそ、リアルでの取り組みにも参加して、できるだけ、お客様との接点を大事にして行きたいと話すところもいます。商品を通してお客様との心の通ったやりとりを人間同士がするその原点はリアルにあり、そのステージで店が発信するメッセージはなんだって良い。そこにECをやることの夢や感動があるんじゃないかと思います。

というわけで今日はこの辺で。
笑顔溢れる1週間でありますように。
また来週お会いしましょう。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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