オイシックス・ラ・大地、決算発表/らでぃっしゅぼーやの業績も改善

石郷“145”マナブ

 オイシックス・ラ・大地株式会社は、2019年第2四半期の決算発表を行い、高島宏平社長が説明を行った。上期ハイライトとして売上高は317.2億円(前年同期比167.5%)、営業利益11.1億円(前年同期比469.5%)となった。

 宅配事業としては、3事業。売上高ではOisixが137.6億円(前年同期比120.0%)、大地を守る会が54.4億円(前年同期比 99.1%)、らでぃっしゅぼーやが99.2億円となった。らでぃっしゅぼーやは決算期変更により3月から9月の7ヶ月間を計上している(上期ハイライトの317億円は実質そのことも考えると実力としては会社としての売上高300億円ぐらいだと説明している)。

「定期的にお届けする業態(宅配事業)は年度末目標を上半期でクリアした状態」と成果をアピールしており、その一方で利用する人数が増えたものの、頻度が下がったなどのARPUが伸びきらないという反省点もあると振り返っている。

オイシックスの勢いを牽引するミールキットの好調ぶり

 ただ、依然としてオイシックスが伸びていて、会社の成長を牽引しているのは事実。その要因としてあげているのはミールキットが売れているからとしており、今まで単体で野菜を買っていたお客様に、新たにミールキットを買うようになったことで、売り上げが向上しているようだ。

 ミールキットに魅力を感じるようになった要因として、「価値のある時短を」ということがあげられそうだ。具体的には、タレントの渡部建さんとのコラボなり、楽だし、団欒で食べる、インスタに写真撮れるなどのイメージを提供し、価値のある購入体験をさせているのだ。

 らでぃっしゅぼーやに関しては、元々は大きな赤字の会社であって、業態を利益の出る業態に変換させて行くということをこの半年やってきた。その中身として、利益の出ないお客様については、全体の1/3を占めていたので、具体的には低単価で高頻度のお客様がいたので、ある一定の金額を越えないものは利益の出ないオーダーとして、利益の出るオーダに変えるか、お受けしないと思い切った決断をした。

 お客様の特性に合わせて、サブスクリプションの原点とも言える、購入回数に基づき、どんな提案なのかにKPIを置いて、丁寧なアプローチをしていったことが最大化している。それが複数の会社となってもその姿勢が貫かれて、結果に繋がっているようだ。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

石郷“145”マナブ の執筆記事