電通がEC関連サービスとデジタルマーケ強化のため『DEG社』の株式100%取得で合意
株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:山本 敏博、資本金:746億981万円)は、海外本社「電通イージス・ネットワーク」を通じて、米国の大手デジタルマーケティング会社「Digital Evolution Group LLC」(本社:カンザス州、CEO:Neal Sharma、以下「DEG社」)の株式100%を取得することにつき、同社株主と合意した。
ECとデジタルマーケティングの雄「DEG」
1999年に設立されたDEG社は、戦略立案、コンテンツ開発、データの活用・分析、Eコマース関連サービスに強みを持つ総合デジタルマーケティング会社として成長してきた。
現在では300名超の従業員を抱え、米国におけるセールスフォース・ドットコム社最大のパートナーの一つであるほか、多数の有力プラットフォーム企業とも提携し、顧客企業のブランド体験を高めるEコマースプラットフォームの開発・運用およびデジタルマーケティングに貢献する包括的なサービスを提供している。
DEG社の概要
社名:Digital Evolution Group LLC(DEG社)
本社所在地:米国カンザス州オーバーランドパーク市(デンバー市、ピッツバーグ市、デモイン市にも営業拠点を持つ)
設立:1999年9月
株主構成:株式取得後、電通イージス・ネットワーク 100%
収益(Revenue):4582万ドル(約51.7億円)(2017年12月期)
代表者:Neal Sharma (CEO)
従業員数:300名
事業内容:デジタルマーケティングおよびテクノロジー関連の包括的なサービスを提供
米国におけるデジタルマーケ事業を加速化
電通によれば、今回の買収の目的は、電通グループのグローバルネットワーク・ブランドのひとつで、顧客体験を高めるデジタルソリューションに強みを持つ「Isobar」(アイソバー、本拠地:英国ロンドン市)の、米国における事業規模の拡大とサービス機能の強化にあるという。
今後、電通はDEG社のブランド呼称を「DEG, Linked by Isobar」(DEG・リンクト・バイ・アイソバー)へと改称し、競争力の高いデジタルマーケティングサービスを提供することで、同国における成長戦略を加速させていく方針だ。なお電通は、今回の件が同社の2018年12月期の連結業績に与える影響は軽微と説明している。
世界的にも拡大を続けるEC市場。プロモーションやマーケティング、メディア戦略で絶大な影響力を誇る電通は、グローバル戦略の面でも、そのEC市場でのトップランナーであるべく着実なステップを重ねていることを示すニュースと言えそうだ。