テレビCM出稿ランキングからみえる年末年始の市場動向【サイカ調べ】
株式会社サイカ(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:平尾 喜昭、以下「サイカ」)は、オフライン広告領域における独自の調査・研究レポートの第5弾として「年末年始にテレビCMが多い企業TOP20ランキング」を公表した。これは、2017年3月1日~2018年2月28日の間で、「他の月と比べた時に年末年始のCM回数比率が大きい企業」のランキングとなる。
調査概要
[調査名]
年末年始にテレビCMが多い企業TOP20ランキング
[調査対象期間]
2017年3月1日~2018年2月28日
[調査方法]
対象期間中、年末または年始にCM放送回数が多い企業をランキングした。
ランキング一覧
◆年末(12月)にCM放送回数が増える企業
順位/企業名/例月比
1位 グーグル 515.5%
2位 アマゾンジャパン 464.0%
3位 ヤマザキビスケット 326.0%
4位 ソニーモバイルコミュニケーションズ 288.7%
5位 ミクシィ 274.8%
6位 ホーユー 271.8%
7位 コロプラ 271.6%
8位 第一三共ヘルスケア 268.9%
9位 スーパーセル 237.5%
10位 キリンビバレッジ 234.1%
11位 佐藤製薬 224.1%
12位 シャープ 222.7%
13位 フォーシーズ 218.4%
14位 ドミノ・ピザ ジャパン 213.8%
15位 エーザイ 211.1%
16位 ファンケル 208.0%
17位 ジョンソン 207.4%
18位 日本中央競馬会 204.4%
19位 ゼリア新薬工業 202.7%
20位 ユニ・チャーム 200.5%
◆年始(1月)にCM放送回数が増える企業
順位/企業名/例月比
1位 ユーキャン 1017.7%
2位 アシェット・コレクションズ・ジャパン 453.8%
3位 ノーベル製菓 415.9%
4位 三菱自動車工業 304.0%
5位 日本教育財団 301.3%
6位 SUBARU 272.3%
7位 LIFULL 263.8%
8位 いなばペットフード 227.9%
9位 オリエンタルランド 213.0%
10位 ファミリーマート 202.1%
11位 旭化成ホームズ 199.8%
12位 WOWOW 199.0%
13位 ロッテ 198.7%
14位 アニプレックス 198.5%
15位 日産自動車 191.7%
16位 マツダ 191.0%
17位 サントリーウエルネス 183.8%
18位 リクルートホールディングス 181.2%
19位 本田技研工業 180.6%
20位 ユー・エス・ジェイ 171.6%
年末年始のCMの傾向が明らかに
同社によれば調査により、年末にテレビCM放送回数が最も集中した企業は「グーグル」であることが明らかになった。またGoogleについては、月の平均CM放送回数に対して約5倍のCM放送回数だった。
同様に次のような企業も年末に集中する傾向があった。
・医薬品(風邪薬、胃腸薬など)
・化粧品(保湿製品など)
・オンラインゲーム
・フード宅配
また年始は、新習慣・新生活に関わるサービスのCMが集中する傾向にで、年始にCM放送回数が最も集中する企業は「ユーキャン」だった。月の平均CM放送回数に対し、年始のCM放送回数は約10倍増となっており、今回の調査で最も高い結果となっている。
ユーキャンの他、定期購読誌を提供する「アシェット・コレクションズ・ジャパン」、有料放送の「WOWOW」、モード学園、東京通信大学などを運営する「日本教育財団」、住宅・不動産ポータルサイトを運営する「LIFULL」など、新年に合わせて新習慣や新生活に関わるサービスを提供する企業のCMが集中する傾向がうかがえた。
年末にCM放送回数が増える企業としてGoogleとAmazonというECを含むオンライン巨大プラットフォームがランキングのワンツーを飾っているのは興味深い。これはブラックフライデー・サイバーマンデーから始まり、クリスマス商戦へと続く一大ショッピングキャンペーンが目白押しとなる点とも無縁ではないだろう。
また各企業のCM出稿状況を見ることで、各業種が年末年始の需要をいかに捉えようとしているかが浮き彫りとなっていると言える。こうした傾向から市場やペイドメディアの代表格であるテレビCMの動向をつかみ、EC事業とマーケティング施策を展開する上でも参考にできることは多いのではないだろうか。