デザイナーズブランドに特化したファッション・リユースEC『OR NOT』がローンチへ
プラットフォーム開発を行う株式会社LOOP(本社:東京都渋谷区、代表取締役:増汐義信)は、デザイナーズブランドに特化したメンズファッションのグローバルECプラットフォーム『OR NOT』(オアノット)を2019年1月11日(金)にリリースすることを公表した。
「One Step Ahead of Uniqueness」の理念を具体化
LOOP社は、ラグジュアリーブランド市場の売上が好調に推移している中で、販売チャネル別ではオンラインが一番大きな伸びを見せていると指摘する。特にメンズウェアでは、スニーカーを中心にデザイナーズブランドの人気が高まり、二次流通の動きも盛んだ。
世界的にファッション業界では過去に発表した作品、すなわち「アーカイブ」への注目が高まっており、日本ではフリマアプリの浸透に伴い、リユース市場は年々規模を拡大している。なかでも日本のブランド古着は、取り扱いの丁寧さと確かな真贋判定から、海外からも高く評価されている。
一方で、これまでのフリマアプリやECプラットフォームでは、ファストファッションからラグジュアリーブランドまでが、ひとつのプラットフォーム内で販売されていた。そこで『OR NOT』ではデザイナーズブランドに特化したプラットフォームを創出し、「One Step Ahead of Uniqueness」のサービス理念に賛同したスタイリスト、デザイナー、エディター等、業界の方々に参画をうながし、新たな世界観を提供していくとしている。
OR NOTの特徴
– アイテム
日本企業による真贋判定をクリアしたアーカイブアイテムを中心に、圧倒的な品揃えを提供する。
– ファッションユーザーに特化したUI/UX
ブランドやサイズ、カラー等の複数条件による絞り込みや、カスタマイズ可能な新着通知といった、多角的に検索しやすいUI/UXを提供する。
– 多言語・多通貨対応
日本語、英語、中国語(簡体字/繁体字)、韓国語に対応。ラグジュアリー市場が急拡大しているアジアをはじめとした、海外への発送が可能。
– イベント
著名人の私物出品や、ブランドやアイテムにフォーカスしたイベントを不定期開催。様々な年代の名作アイテムが並ぶ、アーカイブならではのイベントを目指す。
– メディア
ファッション雑誌編集者によるコラムや、スタイリストによるアーカイブスタイリング、著名人/デザイナーへのインタビューや対談等、『OR NOT』オリジナルのコンテンツを提供する。
さまざまな新機能のリリースを予定
同社によれば、それぞれのユーザー様の行動履歴をもとに、AIによるページのカスタマイズや、オフラインイベントの開催、ファッションを軸としたオンラインサロンアプリの提供等、さまざまな新機能のリリースを予定する。さらにECで個性創出の触媒となり、メディアで主観的評価の確立を目指すことで、「One Step Ahead of Uniqueness」のサービス理念を実現していく方針だ。
同社も指摘する通り、伸びしろが大きいとされるリユースEC市場だが、既存の各プラットフォーム内で流通するアイテムに関しては玉石混交といった様相ともなっている。それは、非常に多様な品物から欲しいアイテムを選べる楽しさがあることも意味するが、ブランディングの面ではむしろハードルともなり得る。
そうした状況を踏まえて、ブランドを集約したプラットフォームを創出することは、ブランドとリユースEC市場そのものに新たな価値を提供することになるだろう。