TVerのユーザー数・再生数が過去最高を記録
株式会社プレゼントキャスト(本社:東京都港区/代表:川原崎祐司)は、在京民放5社の運営する民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」の2018年10〜12月期のユーザー利用状況を発表した。
TVerの特徴
TVerは、2015年10月にスタートした、在京民放5社の運営するキャッチアップサービスだ。
当初は日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビの5社でスタートしたが、現在は在阪民放4社(毎日放送、朝日放送テレビ、読売テレビ、関西テレビ)も含めた計9社で連携。約200番組を広告付きで、パソコン・スマートフォンアプリ・タブレットアプリ向けに無料で公式配信している。
料金は一切無料で、番組の放送終了後から次回放送までの約7日間見放題。気に入ったタレントや番組名を登録できる、便利なマイリスト機能もついている。
平均MAU、動画平均再生数は過去最高に
民放9社によるキャッチアップサービスの10-12月期の平均MAU(月間アクティブユーザー)は1311万で、7-9月期と比べると111.7%増加。
平均再生数は5452万回と、いずれも過去最高の記録を叩き出した。特に12月は各局選りすぐりの「年末年始プレミアム特集」を展開し、動画再生数の増加につながったものと見られる。
Teen層は男女共に60%超え
気になる認知度はというと、全体では54.9%と比較的認知は広がってきているようだ。
特に男性のTeen層は10月の54.9%から63.3%と増加。女性Teen層も62.5%となり、Teen層を中心に認知が広がっている。
最大の魅力は「安心安全」
「子どもや青少年に不適切・不快なコンテンツがあると思う無料動画サービス」についての質問では、動画投稿サイトが41.3%に対し、TVerは3.2%。
安心・安全な動画プラットフォームとしての認知が広がっているようだ。
ネットで「好きなときに好きなだけ」
近年のテレビ離れの大きな要因として、「好きなときに好きなだけ」見られる無料動画投稿サイトの台頭が上げられる。
SNSの発達も手伝って、若者は急速にテレビからネットにツールを乗り換え、テレビドラマの視聴率は毎週2桁に乗るかどうかの話題で持ち切りになった。
信頼度の高い民放が提供するコンテンツを無料で、好きなときに好きなだけ見られるというのは大きな利点となるだろうし、TVerは安心安全なコンテンツとして、無料投稿動画サイトに負けない魅力を持っていると言えるだろう。かつ、広告も載せているところから、ネット上での集客も視野に入れていることがうかがえる。
今後のテレビの在り方がどのように変わっていくか、期待したい。