【速報】PayPay、100億円キャンペーン第二弾発表!決済に燃えるヤフーやソフトバンクの戦略はこうなのでは?

石郷“145”マナブ

 スマホ決済普及の一手となるか。先ほど、PayPay株式会社は、記者会見を行い、スマートフ ォン決済サービス「PayPay」で「第2弾100億円キャンペーン」を2019年2月12日から2019 年5月31日まで実施すると発表した。

 PayPayにおいては「100億円キャンペーン」を実施し話題を集め、サービス開始4ヶ月で累計登録者数400万人を突破し、開始から2019年1月末時点で、PayPay決済アクティブ加盟店数が約10倍増加したとしており、その成果に自信を見せた。

PayPayの認知をあげたキャンペーン第二弾の中身は

 さて、それだけ大きな影響を及ぼしたキャンペーンの第二弾となるのが、「第2弾100億円キャンペーン」である。その中身は、毎回の買い物で支払った額の20%戻ることとし、また買い物ごとの抽選で10回に1回の確率で全額が戻ってくる他、ヤフープレミアム会員に限り5回に一回の確率で全額戻ってくる、とした。また、前回と違う点として上記の両施策(20%および全額のそれぞれの施策)に関して、還元額の上限は1000円としている。

 こうした意図には、今回はより多くのユーザーが長い期間何度も利用することとしているからだ。前回は、そもそものQRコード決済やPayaPayという存在を知ってもらう事と、それに合わせてQR決済を触れてもらうことが主とされていたが、その意味では、今回、この上限を設定する事で多くの人に多くの回数を使ってもらう事に重きがおかれていることが分かる。

ヤフーやソフトバンクの戦略とそしてECへの関わり

ヤフーやソフトバンクの戦略とそしてECへの関わり

 また、「第2弾100億円キャンペーン」とは別に、本日正午から2月12日午前8 時まで、初めてPayPay残高にチャージされたユーザーのうち、5,000円以上をチャージした人を対象に、 1,000円相当のPayPayライトを付与するとした。

 ちなみに、20%付与は銀行接続による残高での事で、Yahoo! JAPANカードではその付与は19%、他のクレジットカードでは10%の付与とした。つまり、銀行からPayPayにチャージした人に対して、20%の最大限の付与をするという事になる。

 これはあくまで個人的な見解ではあるが、思うに、PayPayはソフトバンク株式会社とヤフー株式会社の共同出資会社である点を踏まえると、これらのグループ自体でお金を保有したいのではなかろうかと思う。

 例えば、Yahoo!ショッピングなどECなどで強みを持つ同グループは、自らのグループで銀行さながらにお金を保有できれば、その分それらのサービスでお得な特典をつけやすくなるはずだ。プレミアム会員に対してメリットを与えているのもその意味ではうなづける。それは、携帯キャリアとしてのソフトバンクにもメリットとなる。更に、繰り返し使うユーザーこそ、ソフトバンクやヤフーが狙うべきターゲットだと思われるのだ。

 その意味ではこのキャンペーンの持つ意味やQRコード決済は、単純に「便利」というレベルを超えてそれぞれの経済圏の確立にも絡み、上記にも、ECの施策にも関係してくるので、この動向がどう作用するかは、これからのショッピングそのものにも与える影響は大きい。


記者プロフィール

石郷“145”マナブ

キャラクター業界の業界紙の元記者でSweetモデル矢野未希子さんのジュエリーを企画したり、少々変わった経歴。企画や営業を経験した後、ECのミカタで自分の原点である記者へ。トマトが苦手。カラオケオーディションで一次通過した事は数少ない小さな自慢。

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