中国初の「全行程コールドチェーン越境物流」開始!京東集団が中国とアフリカをつなぐ
中国・小売業No.1の大手EC&小売インフラカンパニー京東集団(ジンドンしゅうだん)は、2019年1月28日、中国で初めて中国-ウガンダ間の越境物流における陸・海・空輸送の全行程にコールドチェーンを導入した。
今回のコールドチェーン導入により、ウガンダ産天然ドライマンゴーとケニア産コーヒーを越境ECサイト「京東海囤全球(ジンドンかいとんぜんきゅう)」で販売する。
AFRICHAINと連携
今回の導入は、中国-アフリカ間でクロスボーダーサプライチェーンを持つ果鋭科技(グォルイカジ、以下AFRICHAIN)との連携によって実現。AFRICHAINの持つ越境サプライチェーンと、京東物流の持つ中国補正物流、倉庫、国内配送網を連動させる。
中国でNo.1を誇る流通量、ネットワークを有する京東集団ならではの連携だ。アフリカ諸国の経済発展支援となることからも、アフリカ政府・現地ブランドの協力も得ている。
生鮮食品輸送を支えるコールドチェーンとは
越境ECには、コールドチェーンの導入が必要不可欠。コールドチェーンは低温流通体系ともよばれ、生鮮食品を輸送する全工程を途切れることなく低温に保つ物流方式だ。
アフリカ諸国にはナッツやドライフルーツ、コーヒーなど、高品質な製品が数多く存在するものの、コールドチェーンがなく中国市場に出回ることがなかった。
この度、京東が中国-アフリカ間の全工程にコールドチェーンを導入し、中国からウガンダの長距離間でも品質を担保した輸送が可能となる。
京東集団の目指す「ボーダーレスリテール」
今や中国国内において小売業・物流網ではNo.1を誇る京東集団は、「ボーダーレスリテール」というビジネススタイルを提唱する。オンラインとオフライン、物流機能まで融合させたビジネスの総称であり、消費者にいつでもどこでも、実店舗・国境の境界線すらも越えて、快適に消費できる環境を提供する。
京東は「ボーダーレスリテール」こそ小売業のあるべき姿と考え、そこに向けたサービスを提供し続けている。
越境ECが国の経済を豊かに
日本でも、中国人観光客のインバウンド消費が経済に大きな影響を与えていることは明白だ。それだけ中国という市場は大きな影響力をもっており、中国市場に提供できるチャンスができることは、将来的に経済発展につながる可能性を秘めている。今回の連携で、越境ECがアフリカ諸国の経済発展を後押しすることに期待したい。