楽天スーパーポイントとTポイントが二分 スマホユーザーのポイント利用状況が明らかに
MMDLabo 株式会社(東京都港区、代表取締役:吉本浩司)は同社が運営する MMD 研究所は2019年5月16日~5月19日の期間にて「通信会社と利用ポイントに関する調査」を実施した。 ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。
調査概要
[調査名]
通信会社と利用ポイントに関する調査
[調査期間]
2019 年 5 月 16 日~5 月 19 日
[有効回答]
6,000 人:docomo(n=1,000)、au(n=1,000)、SoftBank(n=1,000)、Y!mobile
(n=1,000)、楽天モバイル(n=1,000)、UQ mobile(n=1,000)
[調査方法]
インターネット調査
[調査対象]
スマートフォン利用の 20 歳~69 歳の男女
利用率では楽天スーパーポイントとTポイントで2分
通信大手6サービス(3キャリア、サブブランド、楽天モバイル 各1,000人)をスマートフォンで利用している20歳~69歳の男女6,000人のうち、ポイントサービスを利用していると回答した5,826人を対象に、最も利用するポイントサービスの順位を聞いたところ、docomo、au、楽天モバイル、UQ mobileユーザーが「楽天スーパーポイント」、SoftBank、Y!mobileユーザーは「Tポイント」と回答した。
満足度では楽天スーパーポイント強し
最もよく利用すると回答したポイントサービスの満足度を聞いたところ、「とても満足している」「やや満足している」を合わせると、楽天スーパーポイント(n=2,296)が81.2%、Tポイント(n=1,873)が63.0%、WAON ポイントが(n=382)が 68.1%、dポイント(n=243)が66.7%、nanaco ポイント(n=240)が60.4%の順となった。
ポイントが使えるお店が選ばれる
利用しているポイントサービスが利用できるお店やサービスを積極的に選ぶかを4段階で聞いたところ、利用上位5サービスのうちdocomo、au、Y!mobile、楽天モバイル、UQ mobileユーザーは「楽天スーパーポイント」、SoftBankユ
ーザーは「Tポイント」を使えるお店を積極的に利用すると回答した。
ポイントが貯められるお店も選ばれる
次に、ポイントを貯めるためにポイントサービスを積極的に利用しているか4段階で聞いたところ、積極的に利用するという回答が最も多かったポイントサービスは「楽天スーパーポイント」で、docomo の44.3%、au の43.2%、SoftBank の44.5%、Y!mobile の41.6%、楽天モバイルの55.5%、UQ mobile の42.6%のユーザーについてポイントが貯められるお店を積極的に利用すると回答した。
最大8割近くが「ポイントが通信会社継続の理由となる」
メインで利用している通信会社のポイントサービスを利用している人を対象に、利用している通信会社を継続する理由にポイントは影響するかという質問をしたところ、「とても重要で継続する理由になっている」と「やや継続する理由になっている」を合わせると docomo(n=190)の77.9%、au(n=99)の72.7%、SoftBank(n=479)の59.9%、Y!mobile(n=425)の47.1%、楽天モバイル(n=714)の84.2%が継続する理由になっていると回答した。
スマホとポイントシステムの蜜月はさらに進む
調査結果にあるように、通信大手6サービス利用者が最もよく使うポイントサービス1位は「楽天スーパーポイント」、2位は「Tポイント」となり、最もよく利用しているポイントサービスの満足度が最も高かったのは「楽天スーパーポイント」だった。
またポイントサービスが利用できるお店を積極的に利用していると回答した平均は、「楽天スーパーポイント」50.9%「T ポイント」41.8%「WAON」35.5%となり、通信会社を継続する理由・利用しているポイントサービスの影響は平均で 68.4%だった。
ポイントサービスでは楽天の強さがここでも示された他、Tポイントがそれに続く形となった。アプリなどでポイントを管理し、バーコード・QRコードでのポイント利用もできることから、ポイントシステムとスマートフォンの親和性は極めて高く、ポイント制度が通信会社継続の理由となるユーザーが平均で約7割になることからも、その存在感の大きさが証左される形となった。
昨今、急速に熱度を増しているキャッシュレス決済ともあいまって、今後こうしたスマートフォンを基軸としたポイントや決済の利用はさらに進むものと見られ、EC市場としてもそのトレンドを捉えることが必要となりそうだ。