コンバージョン率が76.5%上昇も 台湾発AI『nununi』が日本で始動
awoo Japan株式会社(本社:東京都新宿区、CEO:林思吾)は、「Eコマースの世界を変えるAI技術『nununi』」のサービス提供を開始する。
商品が自らアピール?
awoo Japaは「Eコマースの世界を変えるAI技術『nununi』」のサービス提供を開始する。同社ではサービスの開始に際して次のように述べている。
「『商品が自ら買ってもらえるようお客様にアピールできたら?』空想のような話ですが、AI技術で可能になりました。nununiはEコマースが盛んな台湾からきた技術です。数多ある商品の中で、商品が自ら顧客に対して独自の魅力をアピールできれば、Eコマースの経営に関わる負担はずっと軽くなります」
AI技術「nununi」で客単価は10.5%上昇
nununiはAIと自然言語処理技術(NLP)を駆使し、自動的に商品データを読み取って様々なタグを抽出する技術だという。一般的なテキストマイニングの方法では60〜70%の精度であるのに対し、nununiは既に90%以上の精度を誇る。awooはこの技術を利用したECサイトのためのサービスを展開している。
◆nununiを使ったサービス
[nununi tag]
各商品データからカテゴリに関するキーワードだけでなく、購買背景や購買目的に関する様々なキーワードをタグとして抽出してデータ化する。膨大な数の商品データも時間と人力コストを抑えて処理することが可能になる。
[nununi page]
最適な商品一覧ページで顧客の求めるぴったりの商品と、更に購買意欲を掻き立てるレコメンドシステムでECサイト売上をアップをサポート。大型Eコマースサイトがこのnununiを使ったサービスを一部商品ページに採用したところ、コンバージョン率が76.5%上昇し、客単価は574円(10.5%)上昇した。
[nununi mail]
メルマガをAIの力で顧客一人一人に合わせたコンテンツや開封時間に自動調整して配信。パーソナライズされたリマーケティングを行うことで、顧客がメールを開封してメルマガ内のリンクをクリックする割合は91%を達成した。ECサイトにおけるコンバージョン率や客単価の上昇から、リマーケティングでLTV(顧客生涯価値)の向上までをサポートすることがnununiの仕事だ。
成長するEC市場と激しさを増す競争に対応
同社によれば日本のEC市場におけるマーケットプレイスとブランドECの年間売上上位3位の売上差は、1兆6,001億円にも上るという(同社調べ)。EC業界ではマーケットプレイスの競争力が高まり、ブランドECのビジネス成長機会を取り込むことが困難になってきている。
同社は、そのようなビジネス課題に直面している企業のECサイトを大きく変革するため、独自に開発したnununiを駆使して現在のECサイトの限界を突破し、顧客の検索にかかる手間の削減とECビジネスの成長に寄与するとしている。
成長するEC市場と激しさを増す競争。そこにおいても日々進歩するAIの力がモノを言いそうだ。