EFOツールとは? 基本的なメリット・デメリットを紹介
EFOとはどんなもの?
EFOは「Entry Form Optimization」を略したもので、「入力フォーム最適化」と日本語訳されています。SEOなら検索エンジンに対して最適化して上位に表示させることが目的ですが、EFOではWebサイト内のエントリーフォームをユーザー向けに最適化し、コンバージョンを改善することが目的です。
ECサイトでは、ユーザーに商品購入や、会員登録を行ってもらう際に入力フォームを使用しますが、別の角度から見ると入力フォームを使うユーザーは、もっとも購入に近いユーザーといえます。入力フォームはサイト内の導線の終着地点であり、コンバージョンの最重要ポイントです。そのため、EFOによるコンバージョンの改善で期待するアクションが増えれば、ビジネス上の成果も大きくなります。
EFOの重要性とEFOツールの役割
ユーザー心理では、フォームへのさまざまな情報入力の負担は大きいです。特に、現在のWeb利用の中心になっているスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスは多くの文字を入力することに向いておらず、負担が大きくなります。そのため、ユーザーは入力項目が多かったり、入力が面倒に感じたりすると行動を諦め、サイトから離脱することが少なくありません。Webマーケティングでは、入力フォームで60%~80%ほどが離脱すると一般的に考えられています。従来から、コンバージョンの改善のためには、フォームの項目や入力のしやすさは重要だとされてきましたが、技術上の問題による限界がありました。
そのため、EFOツールでは最新のプログラミング技術・Webマーケティング技術を用いることで、フォームにおける離脱率を大きく改善し、ECサイトのビジネス効果を高めることが可能です。EFOツールでは、入力フォームに訪れたユーザーの離脱を防ぐため、快適でわかりやすい入力手段を提供し、期待する行動につなげていきます。自社でこうしたフォームを作成するためには、フロントエンドの技術に優れた専門家が必要ですが、EFOツールの提供によってこうした機能をもったフォームを簡単に作成することが可能です。また、マーケティングや運用を助けるさまざまなサービスを提供することで、継続的な改善を可能にし、担当者による運用・改善の質を向上させることができます。
EFOツールの主な機能
EFOツールの主な機能は、「入力支援」「レポート機能」「運用サポート」の3つに分類することができます。
入力支援
EFOツールにおけるメインの機能が「入力支援」です。郵便番号から住所を検索して入力したり、残りの項目数を表示したりといったものがあります。メールアドレスやクレジットカード情報などを、入力内容に応じてリアルタイムにチェックし誤記入がないか確認する機能も、ユーザーから喜ばれる機能のひとつです。こうした機能を提供することで、ユーザーの入力作業におけるストレスを軽減し、コンバージョンを高める効果が期待できます。入力支援機能つきのフォームをクラウド上の、あるいは保有サーバーの管理画面から簡単に作成できるようになっていますので、技術力のある人材がいないとしても大丈夫です。
レポート機能
「レポート機能」はフォームを運用する側がマーケティングに活用できる情報を提供します。期間や項目別に、対象のフォームへの訪問数や離脱率などをレポートとして閲覧・出力することが可能です。また、フォームのどの項目での離脱が多かったかを知ることもでき、フォームの入力内容やデザインなどの改善にも活用できます。EFOは継続的に改善を行ってコンバージョンを高めることが必要で、レポート機能によって改善の精度や効果を高めることが可能です。EFOツールの中には、A/Bテストが可能な製品もありますので、レポート機能と組み合わせて使うことで高いコンバージョンのフォームを公開することができます。
運用サポート
EFOツールを導入しても正しく運用が行われなければ、期待する効果を得ることは難しくなります。そのため、多くのEFOツールの提供元は運用サポートも行っています。サービス提供者によってサポートの内容はさまざまです。レポートの分析や提出のみの場合もあれば、改善の提案、また、必要ならフォームの再作成などさまざまですので、サイト運営者は組織の運用体制を考えて最適なサービスを選ぶとよいでしょう。
おすすめEFOツール
Rich EFO
Rich EFOは、ディーエムソリューションズ株式会社が提供するユーザーを逃がさない入力フォーム最適化ツールです。Webマーケティング会社である同社が自社開発で作成し、業界最大級の機能数を誇る入力支援ツールや、より成果をだすための分析機能、Webマーケティング会社ならではのノウハウが詰まっています。
EFO CUBE
EFO CUBEは、株式会社GeeeNが提供する業界最高水準の品質を誇るEFOツールです。導入実績は4100以上になり、26種類の入力補助機能や12種類のデータ解析機能など、フォーム改善の品質向上につなげます。
EFOcats
EFOcatsは、株式会社エフカフェが提供する1タグを設置するだけで1画面1入力にデザインが変わる究極のEFOツールです。タグを設置するだけで1画面1入力にすることでスマホでの入力がしやすくなり、11種類の入力サポート機能や分析機能が搭載されています。
Form Assist
Form Assistは、株式会社ショーケースが提供するシェア率No.1の丸投げEFOツールです。国内TOPの導入実績があり、EFOツールの導入設定から課題抽出、改善まで一気通貫でサポートを行っています。また、5000社以上に導入されているため、蓄積された成功・失敗事例を多数保有しています。
入力支援WebAPI
入力支援WebAPIは、株式会社レムトスが提供する辞書DBによる“フォーム接”機能により、PC・スマホによるお客様情報⼊⼒がとにかく簡単に!することができるツールです。専門性の高い辞書DBを活用することで、ユーザーの情報入力の手間暇をなくします。
自社の課題/状況にあったEFOツールの選択を
ここまで、EFOツールの基本的な仕組みやメリット、おすすめのEFOツールを紹介してきました。ECのミカタでは、ご紹介したEFOツールを一括でダウンロードすることが可能です。是非この機会に、自社にあったEFOツールを検討してみてはいかがでしょうか?