ECでの差別化にもつながる 卸・仕入れEC『スーパーデリバリー』がハンドメイド作品の取り扱いを強化

ECのミカタ編集部

株式会社ラクーンコマース(本社:東京都中央区、代表取締役社長:和久井 岳)が運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」は、ハンドメイド作家の出展誘致を強化することを公表した。

仕入先を大幅に拡大することが可能

ラクーンコマース社が運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」は、ハンドメイド作品の取り扱い拡充のためハンドメイド作家の出展誘致を強化することを公表した。スーパーデリバリーは、メーカーと小売店・サービス業などの事業者が利用する卸・仕入れサイトだ。

商品掲載数は約110万点。同社によれば、メーカーにとっては地域を超えた153,219店舗への販路拡大ツールとして効果を発揮し、小売店にとっては1,744社の出展企業とインターネットを通して取引でき、仕入先を大幅に拡大することが可能だとしている。また同サービスは、第1回日本サービス大賞にて地方創生大臣賞を受賞している。

求められるオリジナル性

求められるオリジナル性

スーパーデリバリーは小売店やサービス業などの事業者を対象にした卸・仕入れサイトとして海外にも展開しており、仕入れ側の会員数は国内・海外合わせて約15万店舗、取り扱い商品数は100万点を超え、仕入れ会員の多様なニーズに対応するため幅広い商品の拡充に努めているという。

昨今、商品の均一化が進む中で会員から他店と差別化できる商品、オリジナル性のある商品を求める声があがっていたそうだ。そこで昨年末よりハンドメイド作家を誘致し国内・海外へ向け試験的に作品の販売を進めてきた。

手芸などの国内クラフト市場規模は年間8,869億円という大きな市場であり、ハンドメイド作品の特徴である唯一無二やオリジナル性、手作りの温かみなどからその人気は高まっている。趣味の延長ではなく本業として作品の販売に取り組むプロの作家も増える中、本業として取り組む作家には販売先が主に一般消費者であり購入が小口または単発の傾向があるため、さらなる売上拡大や継続した取引を行いたいというニーズが存在していたとしている。

これらの背景からスーパーデリバリーでハンドメイド作品を扱うことは会員のニーズに応えるとともに、作家の国内外への販路拡大を支援できると考え、より積極的な誘致を行うことにしたのだ。

ハンドメイド作家の活動支援にもつながる

同社では今後の展開について次のように述べている。

「現在、スーパーデリバリーでは36人のハンドメイド作家の作品を約1,500点販売しています。ジャンルはアパレルやバッグ、アクセサリー、ステーショナリー、インテリア雑貨などで、アパレルとバッグが人気の傾向にあります。今後より積極的にハンドメイド作家の誘致と作品の拡充を行い、同時にサイト上での露出も増やしていく考えです。その一環として本日よりハンドメイド作品の特集を開始しました。スーパーデリバリーはハンドメイド作品の取り扱いを強化することで、これまで以上の商品充実により国内外の仕入れ会員のニーズを満たし、またハンドメイド作家の活動支援にもつなげていきたいと考えています」

ECの持つ力のひとつとして、だれしもが作家になれ、それを販売できるという点がある。そして生み出されたハンドメイド品は、同社が述べているように、市場においても大きなニーズがあるのだ。ECモールやECサイトが軒を連ねる中、その差別化も難しくなっているが、ハンドメイド品はオリジナリティを打ち出す上でも大きなアドバンテージともなりそうだ。


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