クラシル、初期費用無料でネットスーパーの立ち上げ・黒字化をサポートする『クラシルリテールプラットフォーム』の提供を開始

ECのミカタ編集部

国内トップクラスのレシピ動画サービス「kurashiru」(以下、クラシル) を運営するdely株式会社 (本社:東京都品川区、代表取締役:堀江裕介) は、新規事業として、小売事業者様向けに初期費用無料、およびシステム開発不要でネットスーパーを立ち上げ可能なサービス「クラシルリテールプラットフォーム」の提供を開始した。

クラシルが一貫してサポート

同社によれば、新サービスは、小売事業者様のデジタルトランスフォーメーション(DX)の支援を主目的とし、ネットスーパーの立ち上げ・運用から店舗販促のデジタル化までをクラシルが一貫してサポートするものだという。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、ネットスーパーの需要が高まっているが、小売事業者におけるDX人材不足が課題に挙げられる状況において、「クラシルリテールプラットフォーム」は「初期費用0円」・「システム開発不要」で小売事業者様のネットスーパーの垂直立ち上げを支援する内容となっている。

「クラシルリテールプラットフォーム」の特徴

「クラシルリテールプラットフォーム」の特徴

同社がまとめる新サービスの特徴は、次の通りだ。

◆一気通貫なソリューションと横断的サポートを提供

基幹システム構築、アプリ・Webの注文フロント、ピッキング作業管理、配送ドライバー管理までを一気通貫でシステム開発し、運用段階では専門人材によるプロフェッショナルサポートを行う。局所的なシステム開発ではなく、サプライチェーン全体を支えるソリューションを提供する。

◆2,400万DLのレシピ動画アプリ「クラシル」からの送客が可能

「クラシルリテールプラットフォーム」は、「クラシル」からの送客が可能だ。2016年からスタートしたレシピ動画サービス「クラシル」は、利用者数(web・アプリ両方)・アプリDL数・SNS総フォロワー数・レシピ動画数のすべてにおいて国内No.1(同社しらべ)を獲得し、国内で最も利用されるレシピ動画サービスに成長している。

日常的に「献立を決める」「レシピを探す」(アプリ単体で2,400万を超える)ユーザーに対し、直接ネットスーパーの利用を促すことで、安定した送客を実現。「クラシルリテールプラットフォーム」は、「小売事業者ごとの単独アプリ型」、「クラシルアプリへの組み込み型」の2タイプのネットスーパーアプリを提供する。

▽「小売事業者様ごとの単独アプリ型」

小売事業者の自社ブランド(店舗)名義で、単独のモバイルアプリを開発。顧客にとって親しみと信頼感のあるブランド名でサービスを提供できる。また、店舗受け取りなど自社オリジナルの機能開発も可能だ。

▽「クラシルアプリへの組み込み型」

国内最多、2,400万DLのレシピ動画アプリ「クラシル」の中に、ネットスーパー注文機能を追加する形でサービスを提供。レシピや献立とのシームレスな連携、クラシルユーザーの送客による新規顧客の獲得が期待できる。

オフライン・オンライン両面から小売事業者を支援

オフライン・オンライン両面から小売事業者を支援

新ソリューションの提供に際し、同社では次のように述べている。

「『クラシルリテールプラットフォーム』は、オフラインの店舗販促のデジタル化サポートを既に開始しています。『クラシル』アプリ内および専用Webに、店舗ごとの電子チラシを掲載しています。また、クラシルが保有する38,000件以上のレシピコンテンツと連携し、お買い得商品を使ったレシピ提案を行っているのも特徴です。

今後は、電子チラシ閲覧やレシピ検索などのユーザー行動データを活用してお客様ひとりひとりに最適化されたコミュニケーションも可能にします。電子チラシの契約店舗数はサービス開始(2020年3月)から5ヶ月でおよそ3倍に拡大しました。現在はパートナー企業様と2020年秋のネットスーパーの立ち上げに向け、連携を開始しています。『クラシルリテールプラットフォーム』は、オフライン・オンラインの両面から小売事業者様のサポートを行います」

コロナ禍以降、ECにおける食品の利用も増加傾向にある。そうした中で、レシピ動画プラットフォームとして国内でも有数の基盤を持つ同社は、その基盤を活用したトータルなサポートサービスの提供を開始することとなった。新サービスにおいては、動画の訴求力との相互作用を通し、多くの事業者のビジネスを加速させることとなりそうだ。

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