ネットショップが無料で作れる「Square オンラインビジネス」を国内提供開始

ECのミカタ編集部

「Square オンラインビジネス」の製品紹介ページ

Squareは15日、無料でネットショップを制作できる「Square オンラインビジネス」の国内向けへの提供を始めた。オンラインでの販売を始め、売上や在庫管理などをSquareのサービスで完結させることができるようになる。

情報はSquare上でまとめて管理

情報はSquare上でまとめて管理「Square オンラインビジネス」の製品紹介ページ

このサービスでは、サイトの立ち上げのほか、Instagramとの販売連携や、飲食店のテイクアウトの設定などの機能も備える。

例えば、テイクアウトの時間を各店舗で細かく設定できたり、注文と同時にオンラインで会計が済むよう設定しておくことができたり。ネットショップで購入した商品をデリバリーで受け取るよう設定するなど、多様化する顧客のニーズに対応する。

さらに、実店舗で同社サービスのSquare POSレジを使っていれば、ネットショップと実店舗の在庫や売上、入金状況などは、Square上でまとめて管理できるという。

無料プランでは、決済ごとに決済手数料3.6%の費用が発生する。月額利用料や初期費用、解約手数料はない。売上は最短翌日入金で、 振込手数料も無料という。

「誰でも簡単に」中小企業に対応

「誰でも簡単に」中小企業に対応「Square オンラインビジネス」のプラン一覧

新型コロナウイルスの流行に伴う営業自粛を契機に、オンライン販売チャネルはこれまで以上に重要な存在となった。

Squareは、「オンライン販売を始めた中小の事業者は多く、中でも少額の費用負担で手軽に始めることができるネットショップ作成ツールを利用する事業者が急速に増えている。コーディングやウェブサイト制作の知識がなくても誰でも簡単に、パソコンとスマホの両方に対応した、無料で洗練されたデザインのオンライン販売サイトを立ち上げることができる」と説明している。

オンライン販売が充実するのと比例して、在庫管理の難しさが増すと言われているEC。こうした悩みを一手に解決しようと試みるツールの登場で、事業者にとっては手軽に販売の選択肢を広げることができるようになる。

さらにはSquareが今まで蓄積してきた実店舗の経験にも注目だろう。月額無料のプランでも実店舗との在庫連携の管理、店頭受け取りやデリバリーの実現が可能だ。まだJCBが使えないなど、ローカライズしきれていない点もあるが、今後のアップデートに注目だ。

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