店舗運営支援のSquareがPayPayに対応

ECのミカタ編集部

Square(スクエア、本社:米国Block, Inc.<ブロック>、CEO:ジャック・ドーシー、以下「Square」または「同社」)は、SquareがQRコード決済「PayPay」の支払いに対応したことを公表した。

売上向上につなげる

Squareは、QRコード決済「PayPay」の支払いに対応したことを公表した。Squareを利用する事業者は、これまでのタッチ決済を含むクレジットカードやデビットカード、電子マネーでの支払いに加え、日本で使われているQRコードの中で利用者がトップクラスであり、4,900万人以上の登録ユーザーがいる「PayPay」での支払いを店頭で受け付けることができるようになるとしている。その上で同社は、事業者にとってPayPayを導入することについて、PayPayを利用する多くの消費者を自身のビジネスに引き付け、売上を伸ばすための手段の一つとなると述べている。

よりスピーディーな決済を実現

よりスピーディーな決済を実現

今回Squareが採用したPayPayの支払い受付方法は、「ユーザースキャン方式(動的店舗提示型QRコード)」だ。この方式は、購入者が事業者の画面に表示されるQRコードについて、PayPayを使って読み取ると金額が自動で入力されるため、購入者は自分で金額を入力する必要がない。

これにより、売り手と買い手の双方にとって、より手軽かつ迅速な決済を実現し、正確な取引を可能にする。事業者は、QRコードを決済端末の画面もしくはスマホやタブレットなどのモバイル機器の画面で表示するため、会計テーブルに決済端末以外を置くスペースを用意する必要はない。またQRコードは、決済ごとに生成されるため、セキュリティ強化にもつながる。

日本の加盟店の集客を促進

大阪府吹田市の豚カツ屋「エペクープ」を営む石塚 隆氏のコメント

「6席しかない小さなお店ですので、オープン当初からレジを持たずに、カード決済を受け付けていました。ところが、カードをお預かりし、お客さまに見えない場所で電話回線を使用した決済をしていたため、それが不信感につながるのではないかと考え、お客さまの目の前で決済の出来るSquare ターミナルを導入しました。カード決済はもちろん、PayPayも使えることで支払い方法の幅が広がり、現金の取り扱いが減りました。導入コストが端末料金のみで決済手数料以外なにもかからず、さらに両替手数料も少なくなり、大変助かっています。一ヶ所で全ての決済が管理できるので、手間も省けます」

Square 事業責任者 アリッサ・ヘンリー氏のコメント

「今回Squareでは日本市場が初めてとなるQRコード決済を受け付けることができ、大変光栄です。日本の消費者の動向や日本の加盟店さまからの声を鑑みると、PayPayの導入は、日本の加盟店さまのビジネスへの集客を促進するものと考えています。私たちは、日本や世界におけるビジネスを支援する革新的な新機能を提供するための活動を続けていきます」

このようにPayPayを利用する事業者は、Squareのハードウェアとソフトウェア、そして決済ツールが融合した革新的な統合型ソリューションであるエコシステムを利用することができるようになった。

日本でもこれまでのPOSレジに加え、小売業に特化したPOSレジ、サービスの予約管理、出退勤の記録やシフトの作成などができる従業員の管理ツール、在庫管理や売上データ分析ができたり、ネットショップが作れたり、オンライン決済付きのクラウド請求書など、さまざまなサービスが拡充されている。

これらのツールに加えてPayPayをSquareで利用すると、事業者は在庫状況や売上などのデータをレポートで一元管理することができるのだ。商品の在庫を入力しておけば、それがいつどの決済方法で売れたのか、店舗で売れたのか、オンラインショップで売れたのかなど、Squareのエコシステム上でさまざまなデータとの連動により、事業者のビジネス分析をサポートし、ビジネスの促進につながることになりそうだ。

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