日本の伝統工芸品を世界へ D2C Xが越境クラウドファンディング事業を開始

ECのミカタ編集部

株式会社D2C Xは、日本の伝統工芸品・日本製品を取り扱うECサイト「BECOS(ベコス)」を運営する株式会社KAZAANAと協業し、「Kickstarter」上で越境クラウドファンディング事業を開始した。

ニューノーマル時代の新たな架け橋

株式会社D2C X(本社:東京都中央区、代表取締役:萩原 良、以下D2C X)は、日本の伝統工芸品・日本製品を取り扱うECサイト「BECOS(ベコス)」を運営する株式会社KAZAANA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:樫村 健太郎)と協業し、世界最大級の規模を誇るクラウドファンディングサービス「Kickstarter(キックスターター)」上で、越境クラウドファンディング事業を開始した。

同事業は、「BECOS」に出店する日本の伝統工芸品・日本製品を製造するメーカーと共に開発した商品を、月間アクティブユーザーが最大220万人を誇る訪日外国人観光客向けWebメディア「tsunagu Japan」を通じて紹介し、「Kickstarter」で販売する取り組みだという。同社はこれにより、コロナウィルスの影響で訪日することが出来ない海外在住者に向けて、日本でしか手に入らない高品質な製品を紹介し、手軽に購入することが可能になるとしている。

まずは欧米・オセアニアなどへ展開

まずは欧米・オセアニアなどへ展開

事業開始に先立ち、2020年9月にアメリカを対象に実施したプロジェクトでは、約10万円の茶器や約5万円の大皿など、高額な日本製品が成約となったそうだ。この結果を受け、越境クラウドファンディング事業として欧米圏を中心とした地域から販売を開始することにしたという。

第一弾の取り組みとして、『い草』を活用したヨガマットのプロジェクトがリリースされた。コロナウィルスの影響で在宅でのフィットネス需要が高まっている中、日本で利用されている伝統的な床材である、い草を活用したタタミヨガマットを世界へ届けるとしている。

◆Kickstarterプロジェクト

[期間]
2020年11月13日~12月14日

[対象国]
米国、英国、カナダ、ドイツ、フランス、イタリア、オーストラリア、ニュージーランドなど

今後も継続的にプロジェクトをリリース

今回の公表で、同社では次のように述べている。

「依然として世界的な観光産業の復興が不透明な中、世界中の方々へ多くの優れた日本製品をお届けできるよう、今後も継続的にプロジェクトをリリースする準備を進めております。本取り組みにご興味を持たれましたら、是非お問い合わせ下さい」

2009年4月に米国ニューヨークで誕生、全世界で1800万人以上のバッカー(プロジェクト支援者)が19万以上のプロジェクトを支援し、累計で54億米ドル以上の資金を提供している世界最大級のクラウドファンディングプラットフォームであるD2C X社の「Kickstarter」。

今回、越境ECプラットフォーム「BECOS」を展開するKAZAANA社とタックを組み、日本の伝統工芸品を海外に届ける越境クラウドファンディング事業を開始した。依然、先の見通せない世界の中で、デジタルとオンラインの力を通し、これまでは難しかった作り手と海外の人々をつなげることで、新たな価値を生み出すことになりそうだ。

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