困窮する酒蔵をECで救え!原商がロスゼロとタッグを組み支援企画を始動
原商株式会社(新潟県長岡市、代表取締役:原和正)は、コロナ禍により落ち込んだ酒蔵の出荷をロスゼロ™と共に支援する施策の実施について公表した。
新潟から全国へ
原商株式会社は、飲食店閉店などで消費が減り、休業を予定している酒蔵や出荷が減少して困窮している酒蔵が持つ日本酒などをEC上で販売する施策を実施するという。
「ロスゼロ」のイメージデザインを活用することで、食品ロス削減とSDGsを喚起する。新潟から全国の酒蔵に向けて、余剰在庫の仕入提案を行い、消費者には割安で販売を行うとしている。
ロスゼロ「酒蔵支援」
ロスゼロ™とは、(株)ビューティフルスマイル社(大阪府大阪市西区)が保有するブランドサイトだ。同社代表である文美月氏は、食品ロス削減事業「ロスゼロ」を立ち上げ、食品メーカーなどで発生する余剰品や規格外品などを販売する他、イベント等を通じて、SDGs
など社会貢献活動を行っている。同氏は毎日放送MBS「ミント!」月曜日コメンテーターも務めている。
◆施策の概要
[企画名]
ロスゼロ「酒蔵支援」
[発売日]
2020年12月8日より順次
[販売料金]
5500円(税込)~
[発売予定数]
未定
困窮する酒蔵にECのチカラを
同社では、企画の背景として次のように述べている。
「コロナ禍により外食産業や国外向けの日本酒が低迷し、かつてないほど日本酒の需要が落ち込んでいる。売り上げが大幅に減少し、休業や廃業を決断した酒蔵もある。社会的なロスが発生することへの懸念を持った当社は、以前から成長著しいECで酒蔵を支援してきた。
今回初めて食品ロスを削減する慈善活動を行う(株)ビューティフルスマイル社と協議。お酒のロスを減らしたいという考えとロスゼロの方向性が一致し、ロスゼロ™のイメージデザインを活用することで、忘新年会やイベント中止による機会損失を受けた酒蔵を支援する企画を行うに至った」
伝統文化に根差した日本酒。そのため、EC化が遅れているとの指摘もされてきた。少子高齢化や後継者問題もあり、消えゆく酒蔵が増えるのではと危惧する声も少なくなかったが、そこへ追い打ちをかけたのが新型コロナウイルスによる感染拡大だ。こうした困難な状況を前に、ECがそうした厳しい環境に置かれている酒蔵に反転攻勢の機会をもたらすことに期待したい。