Amazon「マケプレプライム」土日の出荷対応など要件の追加を決定
Amazonの提供する「マケプレプライム」は、サービスの改善による顧客満足度向上を目指し、2021年7月15日以降、マケプレプライムの利用に新たな要件を追加することを発表した。
自社出荷商品にプライムマークをつける
「マケプレプライム」とは、出品者の自社出荷商品がプライムの要件を満たす場合、プライムマークが付くプログラムである。自社発送の商品にプライムマークを表示することで、Amazonプライム会員への訴求などにも期待ができる。
ユーザーの求める配達の実現は26%以下
Amazonプライム会員は、無料で迅速な配送、注文から1日以内の配達に期待している。しかし、マケプレプライムの注文商品のうち、1日以内の配達を実現することができた割合は、新型コロナウイルス感染症発生前の時点においても、26%以下であった。
そこで、マケプレプライムのサービス改善を出品者とともに取り組み、ユーザーの満足度向上を目指すため、2021年7月15日以降、マケプレプライムの利用に新たな要件を追加する。
新たに3つの要件を追加
1、週末出荷の設定
1週間を通して一貫した配送サービスを提供するために、土曜日と日曜日の出荷にも対応が必要となる。配送設定>一般設定から確認・変更が可能。
2、配送時間指標の目標値達成
迅速な配送を提供するため、1~2日以内の配送時間指標の目標値達成を求める。配送時間指標は、出品者がショッピングカートボックスを獲得している状態で、ユーザーが商品詳細ページを閲覧したときに1~2日以内の配達予定日が表示された割合を計測。購入の有無は考慮されない。
配送時間指標の目標値達成のため、マケプレプライム出品の配送時間指標が確認できるダッシュボードの提供を2021年4月に予定している。「配送時間が1日以内の商品詳細ページ閲覧率」と「配送時間が2日以内の商品詳細ページ閲覧率」の指標を計測する。
3、標準サイズ商品の全国配送
ユーザーがより多くのプライム商品を購入することができるよう、標準サイズの商品は全国(北海道、沖縄、離島を除く)を、プライム対象地域に含めることが求められる。商品のサイズ詳細については、2021年5月以降、確認が可能になる。
ユーザーのさらなる利便性向上を目指す
Amazonは、今回の変更に伴い、出品者がビジネスやオペレーション上の対応について熟考できるよう、新たな要件の適用まで6ヶ月の期間を設けている。
現状の物流倉庫が土日対応可能なのか、休日のオペレーションをどのように設計するのか、自動出荷のようなシステムを新たに検討する必要もありそうだ。