ハンドメイドECのminneが2020年のトレンドを公表 若い世代を中心にハンドメイド人気が拡大

ECのミカタ編集部

GMOインターネットグループのGMOペパボ株式会社(代表取締役社長:佐藤 健太郎 以下、GMOペパボ)が運営する国内最大級のハンドメイドマーケット「minne(ミンネ) byGMOペパボ(以下、minne)」は、2020年に検索数の増えたワードや特に購入が増えたカテゴリーなど、「minne」における2020年のトレンドを公表した。

ハンドメイドにチャレンジする人が増加

家で過ごす時間が増えたことで、2020年はゲームやDIYなど、家で楽しめる新しい趣味にチャレンジする人が多い年ともなったようだ。トレンドワードにもハンドメイドキット関連のワードが多く入っていることから、家で楽しめる趣味としてハンドメイドにチャレンジする人が増加したのではないかと考察している。

「minne」で取り扱うハンドメイドキットには、作品制作に必要な素材や制作手順書が同封されているものが多く、気軽にハンドメイドにチャレンジすることができる。オフラインでのイベント開催が難しくなった2020年は、動画配信サービスやオンライン会議システムを活用し、ハンドメイドキット購入者向けの、制作方法の説明や制作指導を行うオンラインワークショップを行う作家も多く見受けられたとしている。

おうち時間で食べ物関連の小カテゴリーの人気が増加

おうち時間で食べ物関連の小カテゴリーの人気が増加

「minne」では、登録されている作品を19件の大カテゴリーおよび245件の小カテゴリーに分類している。2020年は、2019年に人気が高かった「ベビー・キッズ」カテゴリーに小カテゴリー10件を追加したほか、「食べ物」カテゴリーの拡充や、コロナ禍で需要の高まった「マスク」の大カテゴリーを大幅にリニューアルし、「家具・生活雑貨」の小カテゴリーを24件追加するなど、購入者がより作品と出会いやすいような改修を行った。

2020年に最も成長した小カテゴリーは「子供用マスク」で、流通金額が前年比28.28倍と大幅に増加。そのほか、「食べ物」カテゴリーにおいて「チーズ・乳製品(2.98倍)」、「精肉・肉加工品(2.88倍)」、「調味料・スパイス(2.69倍)」の小カテゴリーが伸びており、これは、コロナ禍で食品のお取り寄せ需要が増えたことが要因だと考察している。

10代のハンドメイド人気が拡大

2019年と2020年の購入者を年代別に比較すると、10代の利用が最も伸びており、前年比1.8倍に増加した。購入している作品は、アクセサリーやスマホケース、モバイルグッズなど日常的に使用するものが多く、ハンドメイド作品や「minne」というプラットフォームが、10代の若者の日常的な買い物の選択肢の一つとなってきたことがうかがえる結果となった。

また、購入者のみならず10代の作家も増えており、前年比1.7倍となっている。この背景には、2020年の上半期に新型コロナウイルス感染拡大の影響で学校が休校になったことや部活動ができなくなったことを受け、空いた時間を活用してハンドメイド作品を制作する若者が増えたことが推測されるとしている。

さらに2020年は、ビーズリングが若者の間で流行した。ビーズリングは、材料が調達しやすく特別な工具が必要ないため、多くの若者が自分好みのデザインやカラーのものをハンドメイドで制作しやすいという特徴がある。実際に10代のminne作家でもビーズリングの人気が高く、ビーズリングの流行が10代の作家増加を後押ししたと予想している。

その他「minne」では、2020年11月に多摩美術大学が開催した「Web芸術祭2020」のオンラインマーケットに協賛しており、学生が作品を「minne」上で販売したことも、10代の作家や購入が増加した一因となったようだ。

2020年のトレンドワードの特徴

2020年のトレンドワードの特徴

2020年は、「マスク」や「アマビエ」といった新型コロナウイルスの感染拡大に関連したワードのほか、「おうち時間」や「キャンプギア」など新しい生活様式の中で需要が高まった物事に関連するワードが多く検索された。

新型コロナウイルス関連では、「インナーマスク」や「マスクケース」といったマスク関連の作品や、手洗いうがいの推奨により需要が増えたと思われる「ハンドタオル」を探すユーザーが増加した。

また家で過ごす時間が増えたことで、「おうち時間」や「おうちカフェ」などのキーワードで作品を探す人や、テレワークの推奨、キャンプ人気の高まりで、「折りたたみテーブル」や「折りたたみデスク」などを買い求める人が増えたと考えられるとしている。

そのほか、2020年7月にレジ袋が有料化されたことで需要が急増した「エコバッグ」を検索する人が増えたほか、「量産型」「地雷」といった2020年に流行したファッション関連ワードなどもトレンドワードに入った。

なお「minne」は、2021年1月17日(日)にサービス開始から9周年を迎えた。これを記念して、2021年1月17日(日)~25日(月)の期間、日替わりクーポンの発行や特集の公開など9周年記念企画を実施中だ。新型コロナウイルスによる感染拡大が続き、オリンピックの開催にも視線が注がれる中、2021年のトレンドがどうなるか、今から注目と言えそうだ。

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