リテール・EC業界におけるアプリダウンロード数の推移とアクティブ率に関する調査

ECのミカタ編集部

アプリプラットフォーム「Yappli」を提供する、株式会社ヤプリ(本社:東京都港区、代表:庵原保文)は、2021年1月21日に、リテール・EC業界におけるアプリダウンロード数の推移とアクティブ率に関する調査を実施した。

調査概要

調査主体:ヤプリ
調査期間:2016年3月14日~2021年1月7日
調査対象:店舗集客やオムニチャネル、EC機能の用途で運用されているアプリ300以上(キャンペーン等によりイレギュラーなデータのアプリは対象外)
調査方法:Google Analyticsログをもとにヤプリが集計
出典:Yappli Data Hub

■新規DL数の定義
当該30日間の新規ダウンロード数

■アクティブ率の定義
当該30日間以降に1日以上アクセスしていたユーザー/累計ダウンロード数
それぞれの集計期間は下記で集計。
0 = リリースから0〜29日目(累計ダウンロード数は29日時点)
30 = リリースから30〜59日目(累計ダウンロード数は59日時点)
60 = リリースから60〜89日目(累計ダウンロード数は89日時点)

■Yappli Data Hub
クライアントがアプリデータを取得できるようになるオプションサービス

リリース後30日のDL数が継続的な新規DLに寄与

リリース後30日のDL数が継続的な新規DLに寄与

リリースして1年後の累計アプリDL数を、「10万DL未満、10-30万DL未満、30-50万DL未満、50万 DL以上」の4つに分類し、リリースからの30日毎の新規DL数を、経過日数と共にグラフ化し比較。規模を問わず、初月の新規DL数が最も多く、そこでの伸びが以降の成長を左右していることが明らかとなった。また、今回の調査対象の中で1年後に累計50万DL以上に達したアプリ数は15アプリであった。スーパー・ドラッグストア・アパレル・飲食など業界は様々であったが、全て店舗集客とEC機能を持つオムニチャネルアプリである。

半年後もアクティブ率は5~6割をキープ

マーケティング戦略を立案し、投資対効果を見極めた上でアプリプロジェクトを進めるためには、累計DL数の増加とアクティブ率の変化は重要である。そこで、1年後の累計DL数が10万DL未満のアプリをさらに細かく分けた上で、「1万DL未満、1-3万DL未満、3-5万DL未満、5-10万DL未満、10-30万DL未満、30-50万DL未満、50万DL以上」の7つを対象に、アプリの累計DL数の伸びと、アクティブ率の推移をまとめた。

■1年後に1~3万DL未満

初月のDL数は、約3,500。5ヶ月かけて累計DL数を1万DLまで伸ばし、それ以降は新規DL数が400~1,200DL/月と安定期に入る。
アクティブ率は半年後も53.7%で、半数以上のユーザーがアクティブな状態をキープしていることがわかる。

■1年後に10~30万DL未満

初月のDL数は、36,611で、半年かけて10万DLへと到達。その後、新規DL数の伸びは徐々に緩やかとなり、2年目以降は平均して8,000DL/月と安定期に入る。
アクティブ率は半年後も57.8%で、半数以上のユーザーがアクティブな状態をキープしていることがわかる。

■1年後に50万DL以上

初月のDL数は、約170,000。5ヶ月かけて50万DLに到達し、その後1年をかけて徐々に新規DL数の伸びが緩やかとなる。2年目以降は平均して54,000DL/月、3年以降は47,000DL/月と安定期に入る。
アクティブ率は半年後も65.8%と高い数字をキープしている。

アプリの規模による大きな差は見られない

今回の調査では、アプリの規模を問わず新規DL数の伸びはリリースから半年程度で緩やかになることが明らかとなった。しかしアクティブ率が大幅に減少することはなく、アプリの重要性が伺える結果と言えるであろう。

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