Amazon創業者ベゾス氏がCEO退任へ 後任はAWS責任者のジェシー氏
米Amazonは現地時間の2月2日、同社の創業者でありCEO(最高経営責任者)のジェフ・ベゾス氏が、退任することを公表した。
退任後は会長職に就任する見込み
Amazonは2日、創業者でありCEO(最高経営責任者)として同社を長年率いてきたジェフ・ベゾス氏が本年7~9月期に退任することを公表した。
後任には、アンディ・ジャシー氏が昇格する。ジャシー氏は、同社のクラウド部門の責任者として実績を積み重ねてきた人物。創業者のベゾス氏はCEOを退任後は、取締役会長となる見通しだ。
後任のジェシー氏はAWSの責任者
CEOに昇格するジャシー氏は、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)事業のかじ取りを担ってきた人物だ。AWSは、ECプラットフォームとして同社の生命線ともいえる自社ネットワークインフラの構築ノウハウと基盤をもとに、一般向けに提供が開始されたクラウドサービスだ。
いまや世界中の名だたる企業のビジネスも、このAWSを活用して展開されている。AWS事業自体は、同社の全体の売上からすれば1割程度ではあるものの、本業であるEC以外での大きな利益の源泉のひとつともなってきた。
巨人Amazonも新体制へ
退任するベゾス氏はAmazonの創業者として知られ、1994年の創業以来、同社の顔としてメディアなどにも多く露出してきた。
「GAFA」の呼び方に象徴されるように、Google、Apple、Facebook、Microsoftなどと並び、アメリカのみならず現代社会におけるビッグテックの代表格として評される企業にAmazonを育て上げた。
その同氏が経営の第一線から退くということは、インターネット上で展開されるビジネス、なによりECにおける時代の節目を表しているともいえる。
後任のジャシー氏は、いまやクラウドサービスの代名詞ともなっているAWS事業を軌道に乗せた人物でもあり、昇格は当然の流れだと受け取る声も多いようだ。まさに新時代を迎えるAmazonのこれからの展開に視線を送りたい。