【ヤマト運輸】個人情報漏洩防止のため二次元コード伝票を「EAZY」へ対応
ヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長尾 裕)は、「EAZY」において、「置き配」時の個人情報漏洩リスク低減に向け、EC事業者が発行する届け先情報の二次元コード伝票に対応した配達を開始した。
まずはZOZO購入分から
ヤマト運輸は、6月1日より「EAZY」において、「置き配」時の個人情報漏洩リスク低減に向け、EC事業者が発行する届け先情報の二次元コード伝票に対応した配達を開始した。
サービスの開始時は、株式会社ZOZO(本社:千葉市、代表取締役社長兼CEO:澤田 宏太郎)が運営するファッション通販サイト「ZOZOTOWN」で購入された、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県エリアへ配達する商品を対象とし、8月2日より対象を全国へ拡大するとしている。
なおコンビニ受取、ロッカー受取、代引き(コレクト)による受取、ネコポスでの発送、「ZOZOTOWN」ゲスト会員による注文、購入者と届け先が異なる注文など、一部対象外となる場合もある。
◆サービス情報
・開始時対象サイト:ZOZOTOWN
・開始予定日と対象エリア
6月1日(火):東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県
8月2日(月):全国エリア
※開始予定日は変更になる場合がある。
サービスの概要
EC 事業者が、届け先の個人情報を二次元コード化して配送伝票を発行し、荷物に貼付して発送する。発送された荷物は、リアルタイムで更新される利用者からの受け取り要望の情報をEAZY CREW(配送)パートナーなどに連携し、利用者が希望する受け取り方法で配達される。
二次元コードの使用で、配送伝票上の個人情報が判別できないため、個人情報漏洩のリスクを低減でき、利用者は安心して「置き配」などを指定できる。さらに、梱包資材を廃棄する際も、個人情報の印字が無いため、伝票を自身で剥がす手間を解消できる。
なお荷物に貼付されている配送伝票は、購入者の配達時に、EAZY CREWなどによって右側の配達票部分が剥がされた状態となるので、「置き配」された荷物から、第三者が目視で個人情報を判別することが出来なくなる。
[「置き配」時の二次元コード化された伝票イメージ]
「利便性と安全性の両立」がさらに進化
同社では、サービスの背景および目的として次のように述べている。
「“全産業のEC化”で、あらゆる商品・サービスをECで手に入れることが可能となる中、ステイホームやテレワークなどの新しい生活様式の定着を背景に、EC市場は引き続き拡大傾向にあります。
昨年6月24日にスタートした『EAZY』は、対面に加えて『玄関ドア前』や『宅配ボックス』など、EC利用者の多様なニーズに徹底的に応え、配達の直前まで何度でも受け取り方法を変更できる機能や、『置き配』時に配達完了通知と撮像データをリアルタイムにメール配信するなどの利便性と安全性で、多くの利用者から好評いただいています。
一方で、非対面の配達が浸透する中、お届け先の個人情報が記載されたままでの『置き配』は『個人情報の漏洩リスクが不安』といったお客さまの声を受け、EC事業者と一緒にリスク低減の取り組みを検討してきました。お客さまがより安心して荷物を受け取れるよう、今回、EC事業者が発行する二次元コード伝票に対応した配達を開始します」
また今後は、出荷情報の二次元コード化など、出荷から配送までの一連の工程を、最先端のバーコードスキャンや物体認識技術、拡張現実(AR)などのコンピュータービジョンを活用した新たな付加価値の提供を進めるとしており、これからの展開にも注目と言えそうだ。