StoreHeroが5,000万円を調達 Shopify特化型グロースプラットフォームがさらなる進化へ

ECのミカタ編集部

株式会社StoreHero(本社:東京都渋谷区、代表取締役:黒瀬淳一、以下StoreHero)は資金調達を完了し、それに合わせてインキュベイトファンドで共同代表を務めるポール・マクナーニ氏が取締役に就任したことを公表した。

人材採用に活用

StoreHeroは、2021年5月にインキュベイトファンドより5,000万円の資金調達を完了し、出資のタイミングに合わせてインキュベイトファンドで共同代表を務めるポール・マクナーニ氏がStoreHeroの取締役に就任したことを公表した。

同社によれば、今回調達した資金は、グロースデータアーキテクト、サーバサイドエンジニア、フロントエンドエンジニア、グロースコンサルタント、データアナリストなど、グロースプラットフォーム開発を担う人材の採用に活用するとしている。

グロース支援策の強化と世界展開を加速化

「StoreHero」は、”Grow the Friendships”のビジョンの元、コマース事業者によるグロースを支援するため、独自のグロースプラットフォームをベースとしたサービスを提供している。その上で、Amazonなどメガプラットフォーマーが持つ高度なデータ分析基盤やレコメンデーションの仕組みなどを、Shopifyを活用するコマース事業者が使えることを目指すとしている。

直近の1年間でも、ANNA SUI、PAUL & JOE、LADUREE、益子オンライン陶器市など、多くの実績を積み上げ、立ち上げから関わり月商1億円を超えるストアも出てきているそうだ。また、Shopifyを活用して海外市場を開拓する案件も増えており、マーケットプレイスだけに依存しないコマース事業の構築スキームやグロースソリューションの構築も進行している。

今回、取締役に就任するマクナーニ氏は、マッキンゼー・アンド・カンパニーに18年間在籍し、シニアパートナーとしてアジア太平洋地域のマーケティング・アンド・セールスグループや小売・消費財グループの責任者を歴任し、アジア全体の消費財・小売のトップ企業のデジタルとアナリティクスを活用した成長戦略に携わってきた。同社は、StoreHeroにマクナーニ氏の経験を融合することで、グロースソリューションの進化とグローバル展開を加速していくとしている。

ブランドの成長支援にフルコミット

各キーパーソンからは次のようなコメントが出されている。

StoreHero CEO 黒瀬淳一氏

「国内トップのベンチャーキャピタルであるインキュベイトファンドと小売業界で世界最先端の経験をされてきたPaulさんにご支援いただけることで、StoreHeroの可能性が大きく広がりました。世界中のShopifyマーチャントのグロースに貢献するソリューション開発を、より一層注力していきたいと思います」

インキュベイトファンド 共同代表 ポール・マクナーニ氏

「インキュベイトファンドに参画して初めての投資案件として非常に相応しいチームに出会えたと感じています。Eコマースが大きな転換点を迎えている中で小売・消費財の長年の経験を活かし、StoreHeroのチームと一緒に国内外の魅力あるブランドが飛躍的に成長できる支援にフルコミットしていきたいと思っています」

Shopify Japan 株式会社 徳満泰彰氏

「近年、コマースの進化が加速するのと合わせて、事業者(マーチャント)のビジネスの成長を担う業務はより複雑多岐に渡り、その重要性が更に増している中、Shopify experts であるStoreHeroの資金調達には大きな可能性を感じています。世界で広がっているShopifyパートナーエコシステムに参加するパートナーが成長することで更にエコシステムを活性化させるとともに、より多くのShopifyを利用する事業者の発展に貢献するものと期待しています」

ANNA SUI Japan 加藤圭氏

「弊社は米国に本社を置くファッションブランド、ANNA SUIの日本法人です。日本でeコマースを構築するにあたり、米国自社eコマースとのデザインやシステムの相関性を図るため、Shopifyで開発する必要がありました。当時まだ日本でShopifyを熟知したweb制作会社が見つからず、途方に暮れていたところ、StoreHeroに出会いました。きめ細やかで無駄のないアドバイスとご対応で、スムーズにサイトローンチとサービス向上に適したバージョンアップを実現してくださいました。今回の資金調達で、さらなるサービスの向上を期待しています」

PAUL & JOE、LADUREE 榊原隆之氏

「StoreHeroはHERO Makerです。サイト構築に留まらず、0ベースからスタッフを育成しヒーローに育て上げてくれ1年足らずで自力でグロースできるようにさせてくれました。今回の資金調達で、得意分野であるグロースソリューションを強化し、当社サイトのグロースを更に支援してくれると確信しています」

益子オンライン陶器市(dAgora) 水野大人氏

「StoreHeroとタッグを組み、50年以上の歴史を持つ益子陶器市のオンライン化にチャレンジ、多くの陶器市ファンに楽しんでいただくことができました。約3週間の準備期間かつ人材不足という逆境の中でも、技術的な問題をタイムリーに解決できたからこそ、Shopifyの『始めやすい・拡張性が高い』という利点を最大限に活用し、想像以上の成果を得られたのだと思います。StoreHero様は、技術だけでなく販売戦略でも話し合える、ショップにとってHeroのような存在です!」

昨今のEC需要の高まりや新型コロナの流行に伴い、オンライン店舗の出店率が増加している。出品の手軽さという観点から、オンラインコマース市場では、Amazon・楽天等のマーケットプレイスが大きな市場シェアを占めているが、一方で、「商品ページのカスタマイズが可能な範囲が限られているためブランディングが難しい」「獲得できる顧客データの質・量が限定されている」など、出店者の中には、自社のブランディングを行いつつ顧客とコミュニケーションをより深くとりたいという声も散見される。

そういったニーズに応えるサービスとして、Shopify(ショッピファイ)の利用が世界中で急速に増加している。Shopifyは、世界170万以上の個人、企業、ブランドが利用するマルチチャネルコマースプラットフォームで、2020年の流通総額は、約12兆円と2019年の約2倍近い増加をしています。国内でも、2020年の流通総額は323%増、新規出店数は228%増と急成長している。

しかし、日本国内においてグロース人材や実装できるエンジニアの不足から、順調に成長できていないコマース事業者が少なくないことも事実だ。こうした課題に正面から向き合ってきた同社は、今回の資金調達をもとに人材の確保とグロース支援策の拡充、そして世界展開がさらに進むことになりそうだ。

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