東京メトロ×博報堂 コロナ禍の個店支援のため『商品+体験』を提供するECサービスを開始

ECのミカタ編集部

株式会社博報堂(本社:東京都港区、代表取締役社長:水島正幸、以下博報堂)の新規事業開発組織「ミライの事業室」は、東京地下鉄株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:山村明義、以下東京メトロ)と共同で、東京メトロ沿線事業者の「商品」と「体験」をセットで販売するECサービスを開始する。また専用ECサイト『Find my Tokyo.BOX!』にて、期間限定で事業検証を行うとしている。

本格的なEC展開に向けた検証も行う

東京メトロと博報堂は、2015年から7年間にわたり、東京の街や店の魅力を伝える東京メトロの企業広告「Find my Tokyo.」のコミュニケーション制作に共同で取り組んできた。

この制作を通じて培った知見と資産を起点に、新型コロナウイルスの影響で困難な状況に追い込まれている沿線の飲食店や小売店を支援し、外出を自粛する生活者に新たな体験を提供することを目指して、今回のサービスを企画・開発したという。さらに東京の街や店と生活者の新しい関係性を構築できる、ECサービスとして事業検証も行うとのことだ。

ECサイト『Find my Tokyo.BOX!』では、「Find my Tokyo.」で過去に紹介した店舗の「商品」と、その商品をより楽しむための動画コンテンツの視聴という「体験」をセットにして販売する。秘伝のレシピやアレンジ方法、店主が語るその街の魅力など、自宅で商品を体験する時間とシンクロした動画コンテンツを通じて、自宅での新しい東京の魅力の体験、“発見のある時間”を生活者に提供する。

Find my Tokyo.BOX!概要

Find my Tokyo.BOX!概要

Find my Tokyo.BOX!のコンセプトは「Find my Tokyo.時間が届く/楽しむ」とのことだ。「商品を買うだけ」ではない、東京の魅力をもっと満喫できるECサイトだとしている。

手元に届く商品は、「東京の発見感」をイメージし、商品と併せて店主や料理長と一緒に自宅で体験動画を楽しんでもらうことで、店舗に行かないと体験できない発見感のある時間(=Find my Tokyo.時間)を提供する。

今回販売される商品には、商品とその関連動画の視聴体験に加えて、実際の店舗で使えるクーポン券も同梱される。商品を購入した人が、「Find my Tokyo.BOX!」で出会った店舗に、今後実際に行ってみたいという気持ちにも応えられる仕様となっている。ECを通じてつながった事業者と生活者に新しい関係性を生み出し、より強固なものとすることを目指すそうだ。

◆期間限定で販売予定の商品ラインナップ

[6月23日~]
門前仲町 「深川宿」

[7月下旬]
荻窪 「東京スパイスハウス」

[8月下旬]
日比谷 「日比谷松本楼」

商品と体験がセットになったサービスに魅力

「Find my Tokyo.」の広告に出演している石原さとみ氏からは次のようなコメントが出されている。

「長年Find my Tokyo.のキャンペーンに出演させていただいていますが、毎回撮影で、東京のひとつひとつの街にたくさんの発見があるので、本当に楽しく取り組んでいます。Find my Tokyo.を通じて、東京の街の魅力を体験してきましたが、このコロナ禍において、なかなか新しい体験ができずに求めていた私なので、今回、Find my Tokyo.で紹介されたお店の『商品』と『体験』がセットになったサービスには、大きな魅力を感じています。Find my Tokyo.を通して出会ってきたお店のみなさまはどう過ごしているんだろう、と思いを馳せていたので、このサービスがお店のみなさまのためになることは嬉しいですし、応援したいと思います」

なおECサイトは、6月23日から9月中旬までの期間限定で開設し、期間中のユーザーや参加事業者からのニーズ、販売結果を踏まえ、今後本格的なECサービスとしての展開を目指して、取扱商品を増やすなど規模を拡大した事業検証を進めていく予定とのことだ。

ECの運営は、博報堂グループの日本トータルテレマーケティング株式会社が、システムの構築からフルフィルメントまでを一括して担う。博報堂グループの連携力を発揮し、新規顧客獲得から顧客育成までを一気通貫で推進するとしており、本格的なEC展開に向けて期待がかかる。

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