Yahoo!ショッピング、全出店ストアのLINE公式アカウント開設申込が可能に
ヤフー株式会社は、「Yahoo!ショッピング」とコミュニケーションアプリ「LINE」との連携強化に先立ち、Yahoo!ショッピングの全ての出店ストアを対象に、「LINE公式アカウント」開設の申込受付を開始したと発表した。
8,800万のユーザーを抱える「LINE」を活用したコミュニケーション
「LINE公式アカウント」は、ユーザー数8,800万を抱える「LINE」を活用した法人向けアカウントサービス。ユーザーが友人・知人らとメッセージを送受信するように、企業や店舗などが「友だち」となっているお客様とコミュニケーションを取ることができる。
「Yahoo!ショッピング」では、これまでもサービス上でユーザーがストアに商品に関する質問をしたり、同意したユーザーを対象にサービスやストアからお得情報をメールで通知したりしていた。今後は「LINE公式アカウント」と連携することにより、ストアとユーザー間のコミュニケーション体験のさらなる向上を図っていくという。
従来のお得情報メールに比べ4倍の開封率
「LINE公式アカウント」の開設により、ストアにとっては、ユーザーとの接点が広がるため、丁寧に対応することで、ユーザーとの継続的な関係作りや販売機会の創出につながる。
ヤフーが実施した先行事例では、現行のお得情報メール「ストアニュースレター」に比べ、「LINE」を用いたメッセージの開封率は約4倍という結果が出ており、「LINE公式アカウント」の導入には高い効果が期待できる。
「チャットコマース」など、新しいコマース体験も
ヤフーでは、今後の「Yahoo!ショッピング」における「LINE公式アカウント」の連携として、年内をめどに「購入前の商品ページにおける問い合わせ誘導」「購入時の注文手続きページにおける友だち登録誘導」などを追加予定だ。
さらに、チャットを通じた購買体験「チャットコマース」など、ヤフーとLINEによる連携ならではの、新しいコマース体験を創出していくという。
2021年3月のZホールディングス株式会社とLINE株式会社の経営統合により、ヤフーとLINEは同じグループに属する企業となった。「Yahoo!ショッピング」と「LINE」の連携強化は、この経営統合に伴う具体的な取り組みの一環だ。
「Yahoo!ショッピング」のようなモール型ECサイトの場合、商品検索からたまたまその店舗を見つけた「一見さん」のユーザーが多く、リピート促進が課題の一つとなっている。「LINE公式アカウント」は、一度自店での購入に至ったユーザーの再訪・再購入を促すツールとして活用が広がりそうだ。