コーヒーのサブスク『PostCoffee』が1.5億円を調達

ECのミカタ編集部

コーヒーのサブスクリプションサービス展開する POST COFFEE株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役:下村 領)は、3社を引受先とした第三者割当増資により1億5000万円の資金調達を実施した。

事業拡大に活用

コーヒーのサブスクリプションサービス「 PostCoffee」(ポストコーヒー)を運営する POST COFFEE株式会社は、2021年6月、既存株主である三井住友海上キャピタル株式会社、株式会社サムライインキュベートの運営するファンド、新規株主として株式会社ハリオ商事の3社を引受先とした第三者割当増資により1億5000万円の資金調達を実施した。

今回調達した資金は、「誰もが簡単に美味しいコーヒーにアクセスできる世界」の実現に向けて、PostCoffeeの事業拡大に活用するとしている。また日本国内だけでなく海外のコーヒー市場にも視野を広げることも示唆している。

新しいコーヒー体験を創出

新しいコーヒー体験を創出

資金調達の背景と目的 (PostCoffee代表、下村氏)

「私たちはスタートアップという形をとっているからこそ、いままでコーヒー屋が足を踏み入れることができなかった領域で、コーヒーの再定義に挑戦する義務があると考えています。私たちのミッションは『ライフスタイルを進化させる』です。美味しいコーヒーが身近にあり、毎日の生活にコーヒーライフが浸透していくことで、人々のライフスタイルがより豊かに、楽しく、進化すると信じています。

そして、PostCoffeeを使うと、それをいち早く実現することが可能です。今回、オンライン・オフラインの両側面からさらにプロダクトを磨きあげるために、資金調達を実施しました。心強いフォローと新たなパートナーの参画によって、より一層ミッションの実現が加速することを確信しています。コーヒーの体験価値を多くの人々へ届けるため、デジタルとリアルをシームレスにつなぐプロダクトの機能拡充、新規事業開発、そのための組織体制強化を進めて参ります。

更に今回の引受先であり、グローバルコーヒー器具メーカーとして業界を牽引するHARIOと共にコーヒー周辺器具の商品開発、おうちコーヒーを広めるための協業を開始します。より一層、新しいコーヒーの世界、新しい体験を創るために邁進していきます」

目覚ましい成長スピード

各投資家からは次のようなコメントが出されている。

三井住友海上キャピタル株式会社 投資開発マネージャー 細谷 裕一 氏

「前回投資時からの成長スピードが素晴らしく、本ラウンドではリード投資家として追加投資いたしました。本当に美味しいコーヒーを届けたいというPOST COFFEEの真摯な姿勢がユーザーに評価された結果です。代表取締役の下村さんのもとには、優秀なコーヒー好きのメンバーが集まっており、本資金調達がユーザー増加を加速すると確信しています」

株式会社サムライインキュベート Capitalist Investment Group 齋藤 武仁 氏

「着実なプロダクト・マーケ改善を通じて、成長軌道に載せることができトラクションも順調だったことから、前回のシードラウンドに引き続き、今回ラウンドで追加出資をさせていただきました。日本全国、更には海外の有名ロースターの豆を購入できる唯一のPlatformとなったPostCoffeeは今後更に飛躍的な成長が期待できます。また、スペシャルティコーヒー市場は着実に成長し、本当に美味しいコーヒーが日本においてもスタンダードになりつつあります。これからもハンズインするVCとして全力で伴走してまいります」

株式会社ハリオ商事 CEO 柴田 亘保 氏

「POST COFFEE社の目指す『シングルオリジン珈琲をもっと身近にしたい』というビジョンに共感し、珈琲器具の製品開発を手掛ける弊社としても力になれることが多くあると判断しました。珈琲を通じて人々に喜びを提供し、市場拡大を目指していきましょう」

PostCoffeeは、ベータ版から改良を重ね、当初の会員数から約25倍へと成長しているという。さらに、オンラインでできる「コーヒー診断」の診断回数は30万回を突破。2021年6月には、Instagramでの「#PostCoffee」のタグが付いた投稿が1万件を突破した。プロダクトマーケの改善など、成長への布石を着実に打つ中で、今回の資金調達を通じ、次の飛躍へと大きな一歩を踏み出すことになりそうだ。

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