メルカリにECショップを開設できる『メルカリShops』がプレオープン
株式会社メルカリ(以下、メルカリ)のグループ会社、株式会社ソウゾウ(以下、ソウゾウ)は、2021年7月28日より、スマホ1つでネットショップを開設できるEコマースプラットフォーム「メルカリShops(メルカリショップス)」をプレオープン(試験提供開始)し、EC化支援事業に参入した。
また、2021年9月に予定している本格提供に先駆け、同日より主にクリエイターや生産者・小規模事業者などを対象とした先行出店の受付を開始した。
月間1,900万人超の利用者にリーチ
「メルカリShops」は、「かんたんで、売れる」をコンセプトに、スマホ1つでネットショップを開設し、ショップ運営者が商品を直接販売することができる、Eコマースプラットフォームだ。「メルカリ」に出品するのと同様の手軽な操作で、「メルカリ」アプリ内にネットショップを持つことができ、独自の集客なしで「メルカリ」の月間1,900万人超の利用者に届けることが可能だ(プレオープン時点では先行出店へ申し込んだショップ運営者のみが出店できる)。
同社は、これにより、クリエイターのハンドメイド作品や農家直送の野菜・果物、まちの飲食店のグルメ、地方の特産品など、個人の出品物に加えて、直接生産者や作り手などから「メルカリ」アプリ一つで様々な商品が購入できるとしている。なお、2021年中には、「メルカリ」アプリ内だけでなく、アプリ外にも独立したウェブサイトとしてネットショップを開設できる機能の提供も予定しているとのことだ。
◆「メルカリShops」の特長
[1]スマホ1つで「かんたん」にネットショップが開設可能
「メルカリ」へ出品するのと同様の手軽な操作で、ITに関する知識や経験がない人でも「メルカリ」アプリ内にネットショップを開設できる。商品管理や在庫管理まで、スマホ1つで完結することが可能だ。
[2]1,900万人以上の「メルカリ」利用者へ届けることが可能
月間利用者数1,900万人以上の「メルカリ」内で商品を販売することにより、独自の集客なしで「売れる」機会を提供。
[3]初期費用・月額利用料無料
「メルカリShops」は初期費用・月額利用料無料でネットショップを開設することができる。商品が売れた際にのみ、販売価格の10%が手数料として発生する。
先行出店の受付開始
「メルカリShops」は、9月に予定している本格提供開始に先駆け、主にクリエイターや生産者、小規模事業者を対象に先行出店の受付を開始した。
◆募集期間
2021年7月28日〜9月頃(予定)
◆先行出店の概要
先行出店の対象となったショップ運営者は「メルカリ」アプリ内の「メルカリShops」機能が利用可能になり、ショップ開設手続き、出品/販売などが可能となる。先行出店で開設したショップは、本格提供開始後も継続して利用できる。
◆注意事項
プレオープンのため、先行出店時に利用できる機能は一部限定される。先行出店に際し、同社が定めた「メルカリShops」開設手続きと審査がある。
◆実質半額キャンペーンについて
「メルカリShops」プレオープンを記念して、2021年8月2日より購入者を対象とした「実質半額キャンペーン」を実施する。
[キャンペーン概要]
期間中「メルカリShops」で商品を購入し評価を完了すると合計購入金額の50%分のポイントを対象者にもれなく付与(期間中合計P5,000まで)。
[キャンペーン期間]
2021年8月2日(月)~8月30日(月)
すべての価値あるモノに新たな売れる場所を提供
同社では、「メルカリShops」開始の背景として次のように述べている。
「『メルカリ』は2013年7月のサービス開始以来、個人が簡単かつ安心・安全にモノの売買ができるサービスとして、現在では月間利用者数は1,900万人超、累計出品数は20億品を突破するなど、多くのお客さまに利用いただいています。また、新型コロナウイルス感染症の拡大以降、在宅時間の増加を受け月間利用者数が約250万人増加するなど、利用はさらに拡大しています。加えて、コロナ禍においては店舗営業時間の短縮や観光客需要の激減などにより、従来オフラインで営業をおこなっていた事業者のEC化需要も高まり、フリマアプリだけでなくEC市場全体も拡大傾向にあります。
その一方で、ECサイトの開設や運用、集客などのノウハウがないといった課題から中小事業者の大半は未だECサイトを開設できておらず、日本全体のEC化率はいまだ6.76%に留まっています。さらに、当社が小規模事業者を対象に実施した調査によると、ECサイト開設者のうち、商品が『売れている』のは25.3%と、約4分の3は実際にECサイトを活用できていません。『メルカリShops』は、『メルカリ』の1,900万人超の顧客基盤と、個人間の簡単かつ安心・安全なモノの売買を実現したUX技術やノウハウを活用し、こうしたEC化への課題を解決し、すべての価値あるモノに新たな売れる場所を提供していきます」
リユースECとして絶大な存在感とユーザー数を誇るメルカリ。そこでは多くの人がリユース品の取引を行う、一大プラットフォームともなっている。そのリユースの巨人とも言えるメルカリが、ついにEC化支援事業に乗り出した。
このことで、すでに確固とした集客力を有するメルカリのユーザー層に新たにEC事業者としてリーチできる環境が提供されることとなる。EC事業者にとって、大きなチャンスであるとともに、メルカリそのものがリユースという枠を打ち破って、新たな進化を遂げる、その入り口に立っているとも言えそうだ。