STORECAST、Googleマップ上に自社商品を表示できる新機能をリリース
株式会社Pathee(パシー)(所在地:東京都品川区西五反田、代表取締役:寺田真介)は、Googleマップに店頭商品を自動掲載する新機能をリリースした。
Googleマップを効率的に販促に活用
株式会社Patheeが提供する、チェーン向けデジタル店舗販促プラットフォームSTORECAST(ストアキャスト)で、Googleマップに店頭商品を自動掲載する新機能(以下、ライトOMO機能)をリリースした。
小売チェーン向けデジタル販促プラットフォーム「STORECAST」とは、Googleマップや各種SNSなどの運用を半自動化し、店舗の情報を発信することで販促を支援するプラットフォームだ。
Googleマップは、Googleにより無料で提供されている店舗情報の管理機能だが、1店舗ずつ提供される機能となっている。そのため、多店舗展開しているチェーンストアの場合、管理に大きな工数を要することになる。
また自社だけではなく、ユーザーやGoogleによっても情報編集の提案が可能なため、正確な情報を維持するためには、定期的な監視も必要になる。このようなGoogleマップの運用上の課題に対して、全店舗の情報を統合管理し業務効率を向上させ、集荷につなげるための機能および支援サービスを「STORECAST」で提供している。
新機能の概要
ライトOMO機能は、Google各システムとのデータ連携をSTORECAST経由で行うことにより、Googleマップへの商品情報掲載をより手軽に実施することができるものとなっている。
このことにより、Google検索を行うユーザーすべてに対して、店頭商品を露出することが可能になり、Googleマップ上で消費者に見つけてもらう可能性が高まり、店舗・EC双方への集客へつなげることが可能になる。
STORECASTを活用する事業者は、企業側の既存システムの改修をほとんど必要とすることなく、Googleマップ上の自社店舗情報に、店頭で取り扱っている商品在庫情報を掲載することができる。同時にGoogleショッピングに商品情報を掲載し、ECサイトへの誘導を行うことも可能だ。これにより、店頭の商品を起点とした、店舗集客・EC集客の双方に寄与することが可能になり、ライトにOMO環境を実現できる。
先行導入の結果、EC・店頭双方で売上向上
公表に際して同社では次のように述べている。
「2021年5月に当社が実施したアンケート調査では、買い物客の78%が、自らのニーズにあった店舗や商品を探すため、事前に検索サービスやマップサービスなどのインターネットサービスで比較・検討していることが分かりました。また、その中の多くの買い物客が『店舗所在地』や『営業時間』といった基本的な情報だけではなく、『商品の価格帯』『取り扱い商品ジャンル』『店頭在庫の有無』『取り扱いブランド』『対応する決済サービス』といった、買い物に関する多種多様な情報を収集していることが分かりました。
コロナ禍の中、消費者が事前にインターネット上で十分に情報収集してから、買い物に出かけている傾向が高まっていると考えられます。このような背景の中で、以前からデジタル化を推進してきた先進的な企業は、すでに店頭の商品在庫情報を自社ECなどでも発信することにより、事前の情報収集のニーズに応えてきました。しかしながら、このような施策は既存の社内システムとECシステムの連携が必要であり、大きな投資が必要となることから、多くの小売事業者にとっては導入が難しいことが課題となっておりました。
STORECASTは、既存システムに関わる大きな開発を行うことなく店頭商品在庫情報をGoogleマップ・Googleショッピング上に表示できる機能を、一部の小売企業様に提供したところ、店舗・EC双方で集客および売上の向上に大きく寄与することが確認されました。このことから、ライトOMO機能をリリースするに至りました」
同社はまた、新機能リリースのタイミングにあわせて、Googleマップ上での掲載状況を無料診断するキャンペーン(Googleマップ無料診断キャンペーン)を期間限定で実施するとしている。
多くの消費者が日常的に活用するGoogleマップ。そこに自社の商品を表示できることは、EC購入や来客に直結することになり、新たな導線を確保することにもなるだろう。特にリアル店舗とEC双方で展開する事業者にとっては、導入によってアドバンテージともなりそうだ。