おすすめのECパッケージとは?市場規模や機能を徹底比較!選び方のポイント解説も

ECのミカタ編集部

おすすめのECパッケージとは?市場規模や機能を徹底比較!選び方のポイント解説も

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ECパッケージとは?

ECパッケージとは、ECサイトを構築・運営するためのソフトです。ECサイトを運営するために必要な、商品管理、在庫管理、ショッピングカート、決済などの基本的な機能があらかじめ用意されており、主に中規模~小規模の店舗向きのソフトになります。また一般的にASPカートシステムよりも、カスタマイズの自由度が高いため、ECパッケージの基本機能を元にして、自社の要件に合わせて独自のECサイトを構築できることが特徴です。

近年ECパッケージの市場規模は拡大傾向に

経済産業省が2020年7月に2019年の日本のEC市場などの市場調査を発表しています。上記のデータはBtoC-ECの市場規模および物販系EC化率の経年推移のグラフになっています。

データの概要としては、2019年のBtoC-ECの市場規模は、19兆3,609億円となり前年比だと7.65%増で拡大。また、EC化率は6.76%と前年比0.54ポイント増(EC化率は物販分野を対象)と、市場規模としてもEC化率で見ても引き続き拡大傾向になっています。

2018年は17兆9,845億円で前年比6.22%増。2017年は16兆5,054億円で前年比5.79%増と、過去をさかのぼって見てみても、堅実に増加を続けている点と今後も引き続きさらに伸びていくことが予想される点とが分かります。

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ECパッケージ3つのメリット

ECサイトを構築するうえで幅広い規模から人気のあるECパッケージですが、同様にASPカートシステムも人気があり、両社の違いを知っておくことで、適切な選択ができるようになります。そのため、ECパッケージのメリットはもちろん、とくにASPカートとの違いに注目しながら紹介いたします。

メリット1.カスタマイズの自由度が高い


近年はとくに、リリースされているECパッケージはフルスクラッチに肉薄する拡張性を持っているものも多く、とにかくカスタマイズの自由度が高い点が挙げられます。たとえば、ショッピングのしやすさを高めるような機能のカスタマイズや、EC運営者側の業務を円滑にするための管理機能のカスタマイズ、広告など販売チャネルを拡大していく際の連携機能のカスタマイズなど、基本的には自分の思いついたオリジナル機能を実装していくことが可能です。

メリット2.デザイン面の自由度が高い


ECモールやASPカートなどと比べると分かりやすいですが、デザイン面においても自由度が高いことが特徴です。たとえば、ECモールだと管理画面内しかソースコードの編集ができないケースも多かったり、ASPカートだと静的ページは自由に制作できますが、システムと連動させて動的なページを作成するなどは制限があったりします。

その点、ECパッケージの自由度は高く、大規模ECサイトを構築する際でも利用可能な場合が多いです。

メリット3.瞬間的なトラフィックの増加にも耐えられる


たとえばECモールやASPカートの場合だと、セールイベントや年末商戦、TVに取り上げられた後の瞬間的なトラフィックの増加により一時的にサーバーダウンすることも珍しくありません。
ECパッケージであれば、構築するサーバーなどインフラ環境にもよりますが、きちんと環境の準備ができていればそういった急激なアクセス増にも耐えることができます。

ECパッケージのデメリット

ECパッケージのデメリットは、導入や運営にかかるコストが高い点です。ECパッケージには必要な機能が用意されているとはいえ、自社の要件に合わせたカスタマイズが必要になった場合にはECサイト構築ベンターへの費用がかかります。

また、デザイン面でも自由度が高い反面、社内で制作にする場合でも制作会社に依頼するにしても相応の費用が必要といえるでしょう。

導入後にも、ECサイトの管理にコストがかかります。ECモールやASPカートと違い、基本的にパッケージのバージョンアップも自社で実施していく必要があります。そのため、システムの保守費用やメンテナンス費用が発生するので、コスト面でもいかに計画的に行っていくかが重要です。

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ECパッケージを比較・選定するポイント6選

ECパッケージにも多くの種類があり、それぞれのシステムには特徴があります。ECサイトを構築する際に、自社に適したECパッケージを選ばなければなりません。ECパッケージを選ぶ時に意識すべきポイントを6点ご紹介します。

自社の望む形に近い導入事例があるか


ECサイトは業種や商品の種類、あるいは店舗や会社のコンセプトによって大きく異なります。自社のECサイトを構築する際に、このようなサイトにしたいとイメージする形があるでしょう。

自社のイメージに近いECサイトが、選択対象のECパッケージで作られているか、確認してみましょう。そのECパッケージに実績があれば、安心して導入できます。

初期費用・ランニングコスト


ECサイトを構築して開店させるまでにかかるコストが初期費用、開店後に運営していくために発生する費用がランニングコストです。どちらもできるだけ正確に把握しておく必要があります。

ECパッケージはカスタマイズやシステム保守費用などが大きくなる傾向があります。どのようなデザインにすべきか、どの機能を利用すべきか、その他にも保守費用やメンテナンスにかかる費用などを明確にし、計画的に費用を算出していきましょう。

自社の望むカスタマイズは可能か


ECパッケージはカスタマイズの自由度が高いとはいえ、導入予定のパッケージにより機能的な得手不得手はあります。導入するECパッケージを決めてから、実は使いたい機能がなかった、となっては大問題です。

どのようなデザインや商品展開でECサイトを構築するか。どのような機能を使って運営するか。要件を定めてから、それが実現できるECパッケージはどれにあたるかの順番で検討していくべきでしょう。

サポート体制は整っているか


ECパッケージを開発する会社との付き合いは、ECサイトを構築する間だけでは終わりません。一緒にECサイトを運営するパートナーとして関係を作る必要があります。

システムに関する知識や技術力はもちろんですが、連絡のしやすさ、レスポンスの早さも重要です。プロダクトとしてのECパッケージは優秀でも、カスタムや保守を行う技術者が足りていないこともありえます。また、直接の担当者との相性も大切です。コミュニケーションの取りやすさを確認しましょう。

セキュリティ対策は万全か


ECサイトは商品やサービスを売買するために、多くの個人情報を扱います。常にハッキングなどのサイバー攻撃を受ける可能性を考えなければなりません。情報が漏洩すると大きな損失が発生するのはもちろん、場合によってはECサイト自体を閉店することにもなりえます。

ECパッケージのセキュリティ対策を確認しましょう。ECパッケージ単体だけではなく、WAFやウィルス対策などの追加対策も必要かもしれません。そのようなセキュリティに関する相談に、開発会社が応じてくれるかもポイントです。また、常に最新のバージョンとなっているか、セキュリティに関する更新履歴を確認するのも大切です。

システム構築後の管理体制を確認する


ECサイトを運営していく中で、商品の種類が増えたり、新しいマーケティング手法を導入したりと、システムの機能を追加したい場面が出てきます。EC業界の変化や自社の成長に合わせて、柔軟に対応できる管理体制なのか確認しておきましょう。

また、担当者の交代があっても開発や管理の引き継ぎがスムーズに行えるか、メンテナンスなどが滞ることがないか見極めることも重要です。

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【比較用】おすすめECパッケージ5選

EC-ORANGE(株式会社エスキュービズム)


EC-ORANGEの特徴は、外部のPOSシステムと連携できることです。つまり、実店舗とECサイトで在庫を共有した運営が可能となるのです。オムニチャネルやOMOを推進したいならおすすめです。もう一つの大きな特徴が、ソースコードが公開されていることです。そのため、自社で保守やカスタムを内製化することもできます。ただし、ソースコードが誰でも見られるので、セキュリティ面ではリスクも発生します。

ecbeing(株式会社ecbeing)


ecbeingは国内でトップシェアを誇り、最も有名なECパッケージといえるでしょう。導入事例を紹介するセミナーなども頻繁に開催しているので、興味があれば話を聞きに行けます。

強みは機能の網羅性とサポート力です。ECパッケージの機能ならすべてそろっていると言え、自社のイメージ通りにECサイトをカスタマイズできます。また、システム開発だけでなく、ECサイトを運営するマーケティングの面でもサポートが充実しています。機能やサポートが厚いため、コストが大きくなりがちでもあります。ある程度大規模なECサイト向きのECパッケージでもあります。

コマース21(株式会社コマースニジュウイチ)


コマース21の特徴は柔軟性です。カスタムの自由度や拡張性が高いECパッケージであるだけでなく、豊富なECサイト構築・運営の実績も持っています。自社の思い通りのECサイトを構築できるでしょう。

また、大規模なデータ処理や、複数店舗の一括管理も可能です。その分、想定するECサイトの規模が大きくなっているとも言えます。小規模なECサイトの構築に最初から使うのは、コストの面で難しいかもしれません。

ebisumart(株式会社インターファクトリー)


ebisumartの特徴はクラウド型であることです。そのため、システムのメンテナンスやサーバーの管理が不要となります。ECサイト運営側では意識しなくても、常に最新のシステムとセキュリティに保てるので安心です。ただし、クラウド型なので拡張性や自由度が低くなる面はあります。限られたリソースで、ショッピングモールよりも独自性の高いECサイトを構築する際におすすめです。

EC-CUBE(株式会社イーシーキューブ)


EC-CUBEの特徴は自由度の高さと、クラウド版であれば初期費用無料から利用でき、低コスト運用が可能な点です。カスタマイズが思い通りにできるので、デザインや世界観を重視したいECサイトにも対応できます。

ここまでにご紹介した4つのECパッケージは開発会社がサポートもしてくれるものでしたが、EC-CUBEは色々な制作会社も使える土台になるECパッケージとも言えます。そのため、制作会社を軸としてECサイト構築方法を選びたいときにも利用できます。また、自社内で開発体制があるなら、EC-CUBEは初期費用が無料なので構築コストを抑えることもできます。

まとめ

ECパッケージはオリジナルのECサイトを自由度高く構築できる便利なシステムです。デザインにこだわって、世界観を伝えるECサイトを運営できます。また、複数のショッピングモールへの出店を統合管理したり、自社の商品・在庫管理の仕方に合わせたカスマイズしたりと、業務の効率化にも役立ちます。

便利なECパッケージですが、導入には開発が必要なので費用がふくらむこともあります。導入する際には比較検討して、ECパッケージの機能や拡張性と、ECサイトの構築費用やランニングコストも確認しましょう。また、開発会社の体制や技術力、さらに担当者との相性も大切です。

ECパッケージのメリット・デメリットと、それぞれの特徴を見比べて、自社のECサイトに合ったECパッケージを選んでください。

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