ランディングページの作り方を解説!構成・デザインの特徴から重要なポイントまで解説
ランディングページ(LP)とは
ランディングページ(Landing Page)とは、広義では検索結果や広告、SNSや他サイトなどを経由し、ユーザーが最初に訪問するページを指します。
ランディング(Landing)とは直訳すると「着地する」となり、ユーザーがページへ着地するイメージからこの名前が付きました。
トップページに最初にアクセスされればトップページがランディングページになり、検索結果などから商品ページにダイレクトにアクセスが生じた場合は、商品ページがランディングページとなります。
そのため、一般的には特定のページをさしていうものではなく、いずれのページでもユーザーが最初に訪問したページを総称してランディングページといいます。今回解説していくランディングページに関してはWebマーケティング施策として、訪問者のアクションを誘導することを目的としたページをいいます。
1枚ものの長いページ内に情報を網羅し訴求力を高め、ユーザーにアクションを取ってもらえるような作りが特徴です。
Webマーケティングでは、ランディングページというと一般的にこちらを意味することが多いでしょう。
ランディングページ(LP)の構成・デザインの特徴
まずは簡単に、LPのデザインの特徴について解説していきます。
レイアウトと構成について
一般的なLPの多くは、縦長の1枚ページで構成されたデザインになっています。構成の順番としては以下の形が多いでしょう。
ファーストビュー(キャッチコピー、このページが何なのかが一目で伝わる画像)
ボディコピー(共感・ベネフィットなど)
説得・エビデンス(サービス詳細、活用例、結果の得られる根拠など)
信頼(お客様の声、よくある質問など)
クロージング(アクションへのオファー、CTA)
インパクトのあるキャッチコピーとイメージ画像の活用
ページのファーストビュー(ページを開き最初に目に入る部分)には、インパクトのあるキャッチコピーや写真、印象的なグラフィックなどを配置して、ユーザーを惹きつけ目的のアクションへと促します。ここで気を付けたいのが、キャッチコピーになっていない「ただの商品説明」では、ユーザーは離脱してしまう可能性が高いでしょう。
ページを閲覧しているユーザーの「閲覧目的を満たせているか」「ユーザーのベネフィットの訴求になっているか」など、読者目線が重要となります。
アイキャッチは、そのLPの第一印象を決める最も重要なイメージになります。
一瞬見ただけでも、どのような内容の商品・サービスなのかがわかったり、怪しさや胡散臭さを感じさせない写真やグラフィックにしたりしましょう。
商品のストーリーやベネフィットについて言及する
ユーザーには自身の共感できるストーリーや、商品がもたらすベネフィットについて伝えることが必要です。LPのボディコピー部分には、ユーザーに関心喚起させるようなストーリーや共感、ユーザーが商品を使うことで得られるベネフィットについて記載しましょう。
「お客様の声」を掲載する
ベネフィットが得られることへの「証拠」「実績」などのエビデンスがないと、ユーザーはなかなか購入へは至らないでしょう。そのため「お客様の声」などを掲載し、ユーザーに信頼や安心を感じてもらう工夫が必要になります。
コンバージョンにつながるCTA・入力フォームがある
ページの最後には、きちんとクロージングをかけましょう。せっかくの長いLPもクロージングをかけないと購入には至りません。クロージングとは、ユーザーに商品購入や問い合わせなどのコンバージョンしてもらう行動を促す場所です。
クロージングにはCTA(Call to Action)や問い合わせフォーム、エントリーフォームを設置しましょう。
メニューやサイドバーなどリンクが少ない
LPの目的は、そのページからアクションを起こしてもらうことです。そのため、外のページへ移動するリンクはCTA以外を極力減らし、ユーザーがページの外に移動しづらい状態を作ります。ランディングページ(LP)の作り方
では、ここからはランディングページの作り方の手順を説明していきます。
LPを作る目的を決める
まず、最初のステップはLPを作る目的を決めることです。LPの設計や内容は目的によって変わるため、まずは目的を決めておかないとページ作りに入れません。具体例としては、以下が一般的です。
● 商品を購入
● サービス資料の請求
● メールマガジンへの登録
● 問い合わせ
また、目標の数値として
● 1ヶ月間のCV(コンバージョン)を500件獲得
● LPからの資料請求を半年で100件獲得
など、KPIを設定しておくことも大事です。
ペルソナ・訴求軸を決める
LP制作の目的が決まれば、次はLPに訪問してほしいターゲットを決める必要があります。いわゆるペルソナ設定です。ランディングページでは、ユーザーの興味関心を引きコンバージョンにつながる訴求をしなければいけません。
そのため、具体的な見込み客の設定を行っておくことで、見込み客が何に悩み、どういった理由でLPに訪問するのか?を考えることが重要になります。
このペルソナ設定を行っていないと、LPの打ち出し方や訴求方法、デザインにブレが起こってしまいます。
できる限り具体的にターゲットのイメージを作り、自社の魅力をアピールできる訴求方法は何か?を考えましょう。
LPの構成・ワイヤーフレームを決める
LP作成の目的・ペルソナ設定ができたら、次はLPの構成に入ります。LPの構成とは、「何をどのような順番で伝えるか」を決めることです。LPの目的とは、先述したようにユーザーに何かしらのアクションを取ってもらうこと。
商談やプレゼンと同じで相手が理解しやすいように、伝えたい情報を順番に組み立てていく必要があります。この構成を基に、WEBページの設計図となる「ワイヤーフレーム」を作成します。
構成に沿ってライティングを行う
ワイヤーフレームが完成したら、次はランディングページに掲載する文章を準備します。ランディングページで最も大事な部分はファーストビューであり、ここに掲載するべきは「魅力的なキャッチコピー」です。ファーストビューでユーザーの興味関心を惹きつけられれば、ページを読み進めてもらう確率がグッと上がります。
また、ボディコピーも需要な役割を担うので、構成に従いしっかりとライティングを行いましょう。
デザインを作成する
コンテンツの準備ができたら、ページデザインに入ります。はじめに考えたペルソナ設計や構成、コンテンツを基にデザインを作成していくのですが、ここで重要なポイントは「ペルソナはどんなページならコンバージョンしてくれるだろうか」を考え、デザインすること。とくに今はスマホでの閲覧が主流のため、スマホでの見やすさ・アクションのしやすさも心掛けることが重要になります。
コーディングを行う
デザインが完成したら、いよいよコーディングです。コーディングとは、デザインできたページをWEBで閲覧可能な状態にする作業のこと。PCでの表示はもちろん、スマホやタブレットでの確認作業も必須です。
社内にエンジニアがいない場合は、制作会社に依頼することになるでしょう。
ですが、LPは運用しながら適宜改修を行う必要があるため、できるだけ社内ですぐに修正できる状態にしておく方が望ましいです。
現在はLP作成ツールなどを使用すれば、HTMLなどの専門的な知識が無くとも、直感的にLPを作成することもできます。
LPの公開・効果測定を行う
ここまで来れば、あとはページの公開を行うだけです。ただし、LPは公開すればすぐに反応が出るものではありません。日々の結果を見ながら、常に修正・改善をしていく必要があります。Googleアナリティクスやヒートマップツールなどのアクセス解析ツールを導入し、効果測定を行いながらPDCAを回すことが大事です。
ランディングページ(LP)を作る際に重要なポイント3つ
LP制作の流れがわかったところで、注意点をいくつかお伝えします。
一番伝えたいことは最初(ファーストビュー内)に入れる
ユーザーがページを訪れた際、まず目に飛び込んでくるファーストビューで自分にとって欲しい情報があるかどうかを判断することが多いため、ファーストビューでユーザーを惹きつけられなければ、なかなか下の方までスクロールして読み込んでくれることは多くないでしょう。ファーストビューでの直帰率は平均で70%とも言われているため、パッと見て瞬時に判断できるような、わかりやすいキャッチコピーやイメージが重要になります。
ユーザー目線を大事にする
ページを訪れるユーザーは、広告などから「その先が見たい・気になる」と思って遷移してきています。その「期待」に応えられるような、ユーザー目線でのページ作りが非常に重要です。
売れるLPには「ベネフィットが大事」と言われているように、ユーザーは「この商品を買うことで私の求めている結果が得られる」ことに焦点を置いています。
ただ商品の特徴を伝えているだけのページではなく、ユーザーに寄り添ったLP制作を心がけてみてください。
常に改善して調整する
LP制作の手順の最後に少し触れましたが、LPは常にPDCAを回して最適化を図ることが大事です。LP改善のことをLPO(Landing Page Optimization=ランディングページ最適化)と言いますが、これにはスピード感が必要なため、デザイナーやコーダーがいなくても簡単に更新できるようなページにしておくとよいでしょう。
LPOの具体的な方法は下記の通り。
● ファーストビューの最適化
● CTAの最適化
● エントリーフォームの最適化(EFO)
● コンテンツの内容・表示順
● LPの表示速度をあげる
LP公開後は、効果測定を行いながら修正・改善を行っていきましょう。
ランディングページ(LP)の事例集
最後に、ランディングページの事例をご紹介します。LPをたくさん集めているサイトをご紹介するので、実際に売れているLPを見ながら、自社に活かせる部分は無いかを学び反映させていきましょう。
ランディングページ集めました。
http://lp-web.com/
その名の通り、ランディングページの事例をたくさん集めたサイトです。
カテゴリーごとに分類されているので、自社の業種に近いLPが探しやすくなっています。
LP advance
https://site-advance.info/
カテゴリーはもちろん、色・カラーやサイトのイメージタイプ、メインビジュアルなどを掛け合わせて詳細に探せます。効果・エフェクトからも探せるので、動画を取り入れたLPを探したいときにも便利です。
LP ARCHIVE
https://rdlp.jp/lp-archive
こちらもカテゴリー・色・イメージから、2万点以上の中からLPを探せるサイト。さらに表示切替えでキャッチコピー一覧を見ることも可能です。
WebDesignClip
https://lp.webdesignclip.com/
非常におしゃれなLPまとめサイトです。日本だけではなく、海外のサイトからも事例を探せます。
まとめ
たった1ページのランディングページですが、いかにユーザーにアクションを起こしてもらうための戦略を詰め込まないといけないか、LP制作の重要さをお伝えできたでしょうか。
ただ自社の商品やサービスをアピールするだけではなく、ユーザーに寄り添ったランディングページの制作を心がけて、アクションにつなげていきましょう。
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