国産D2Cファッションブランド初、トークンを活用した新しいブランドづくりを開始

ECのミカタ編集部

ブロックチェーン技術を利用したNFT事業やクラウドファンディング2.0「FiNANCiE」を提供する株式会社フィナンシェ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:國光宏尚)は、株式会社ブレインズオフィス(本社:福岡県中央区、代表取締役:谷山謙一朗)の女性シューズブランド「hermerry」が、サポーターとともに新しいブランディングに取り組むプロジェクトおよびトークンの発行・販売を開始したと発表した。

トークン発行とトークンを基盤とした「共創コミュニティ」を活用

本プロジェクトは、レディースシューズブランド「hermerry」が、サポーターコミュニティを持つ次世代のD2Cブランドへと成長しながら、ファッションシーンを盛り上げていくことを目指したものだ。

FiNANCiEのトークン発行と、トークンを基盤とした「共創コミュニティ」を活用し、真の意味でユーザーの声に寄り添い、ともに成長することのできるブランドづくりにチャレンジするという。

リアルアイテム(シューズ)とデジタルアイテム(トークン)によるアプローチ、そして、それをブランドとファンによる双方向のコミュニケーションで活性化させるという、新しい取り組みに向けた「トークン発行型ファンディング」を実施する。

レディースシューズのD2Cブランド「hermerry」

レディースシューズのD2Cブランド「hermerry」

「hermerry」は、2020年に株式会社ブレインズオフィスによって立ち上げられたレディースシューズのD2Cブランド。ブランド名は、hers(=彼女のもの)とmerry(=楽しむ)という言葉を組み合わせ、「hermerry(ハーメリー)」と読み、履きやすく、どこかに出かけたくなるような靴を提案している。

hermerryが発表するシューズはすべてオリジナルデザインかつ、幅広いユーザー層を想定した豊富なサイズ展開に加え、こだわりのテキスタイル、デザイン、製造、仕上げまでの工程は、すべて日本国内の工場でひとつひとつ丁寧に手間を惜しまず作られているのが特徴だ。過去にクラウドファンディングを3度実施しており、すべて目標額を達成するなど、大きな反響とともに数多くのリピーターを獲得している。

ブランドとつながれるトークンを発行

ブランドとつながれるトークンを発行

今回、ファッションブランドの公式アイテムとして、FiNANCiEでは初事例となるトークン「hermerry token(ハーメリートークン)」が発行される。

ブランドとつながりたい・応援したい人なら誰でも気軽に手にすることができ、従来の消費サイクルとは異なる価値観やステータスを見出す可能性を秘めた「あたらしいファッションアイテムのかたち」を提案する。

また、本プロジェクトでは、このハーメリートークンの運用に加え、将来的にNFTの活用も視野に入れた施策にも取り組んでいくという。

プロジェクトオーナーと支援者が価値を共創

プロジェクトオーナーと支援者が価値を共創

FiNANCiEにおけるトークンは、プロジェクトオーナーと支援者をつなぐ証となるデジタル上のアイテムのことだ。このトークンはポイントのように数量をもつもので、需要に応じてその価値(=価格)が変動するという特徴を持っている。

「トークン発行型ファンディング」とは、トークンを発行すると同時に支援を募る、次世代のクラウドファンディングのこと。プロジェクトオーナーは支援を募る目的でトークンを販売し、その収益を支援金として受け取る。

一方、購入者(支援者)は、支援の証として購入額に応じた数量のトークンを受け取る。支援者は、トークンを持ち続ける(=保有する)ことで、支援を続けながらコミュニティを通じて保有数に応じた投票権や抽選特典が受けられる。

プロジェクトオーナーにとってトークンは、共創コミュニティと継続的な支援により「プロジェクトの価値を高めていく」ことを可能にするアイテムだ。また、支援者にとってはプロジェクトを初期から応援する証となり、その熱量がトークンの価値そのものを高めることにもつながるなど、支援を継続する上で大切なモチベーションを与えてくれる。

初回ファンディングで集まった支援金は、hermerryの運営資金に利用するとともに、FiNANCiEの共創コミュニティにて、ブランドと支援者(トークン保有者)との双方向のコミュニケーションを促す、さまざまな企画に活用されるという。

新しいクラウドファンディングのかたち

新しいクラウドファンディングのかたち

トークンは有価証券ではないものの、単発のクラウドファンディングとは違い、まるでその企業の株を持っているかのように中長期的にブランドとつながれる点がユニークだ。自身がそのブランドを応援することによって需要が伸びればトークンの価値が上がることに加え、投票権や抽選特典など、株式の配当のように「持ち続けれることに対する特典」もある。

これからのD2Cブランドにとっては、いかに熱心なファンを生み出せるか、いかにしてファンとの継続的な関係を築けるかがカギになる。本プロジェクトの今後に注目だ。

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