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海外発送代行についてまとめ。料金や代行サービスの特徴を解説
EC事業の海外進出に向け、海外配送を代行会社に依頼したいと考えている方もいるでしょう。
一方で、どのような代行会社を選んだらよいのか悩むケースも少なくありません。
今回は、海外配送代行の概要や代行会社に依頼するメリット・デメリット、海外配送に対応する代行会社、サービスを8つ紹介します。
海外発送の代行とは
海外発送の代行とは、自社商品などの国内商品を海外へ向けて発送する際、配送作業を委託できるサービスのことです。依頼する代行会社によっては、発送のみに限らず国際的な電子商取引である越境ECの配送業務を総合的にサポートしてくれるケースもあります。
海外配送業者に依頼可能な業務内容は以下の通りです。
- 入荷
- ピッキング
- 検品
- 在庫管理
- 受注業務
- 梱包やラッピング業務
- インボイス作成などの発送業務
- 返品対応
- クレーム対応
- 決済処理
海外発送に向け、ほとんどの業務を担ってくれるため、配送に関する業務の効率化を図ることができます。一方で、代行業者によってサービスの内容が異なるため、何をどこまで行ってくれるのか、サービス内容を細かく確認して依頼することが重要です。
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海外発送を代行会社へ依頼するメリット・デメリット
海外配送を代行会社に依頼するメリット、デメリットを確認しておきましょう。
代行会社を利用して海外は発送を行うメリット
メリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 本来の業務に専念できる
- 人為的ミスを最小限にできる
- 配送コストを抑えられる
配送業務は手間や時間のかかる作業が多いですが、専門の代行会社に委託することで、本来の業務に集中できるというメリットがあります。
例えば、配送業務をアウトソーシングすれば、販売戦略や新規の仕入先の開拓など、利益に直結する業務に専念できるようになります。
また、海外発送時は「インボイス作成」や「関税に関する処理業務」など、国内発送にはない業務が発生します。書類手続き以外に、誤発送や破損といったリスクもあるため、代行会社に依頼して人的ミスを最小限に抑えられることは、配送のクオリティを維持する上で重要なポイントです。
さらに、個人配送よりも配送コストを抑えられるというメリットもあります。代行会社は、会社全体で大量輸出を行っているため、配送会社と大口契約を結んでいるケースが一般的です。このため、通常より配送コストが低く済み、安い料金で利用できることが多いです。
また、通関に関しても、代行会社を通すと簡易通関になり、配送スピードが向上する場合があります。
海外発送を代行会社へ依頼する際のデメリット
注意すべきデメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 初期費用や手数料がかかる
- ミスに対応する必要がある
- 柔軟な対応が難しい
海外発送の代行サービスを利用する場合、料金には初期費用や代行手数料が含まれるのが一般的です。代行会社によっては、さらにオプション料金が発生する場合もあるため、選定時には総合的な費用を確認する必要があります。
また、代行会社に依頼した場合でも、ミスが発生しないとは限りません。問題が生じた場合に備え、事前に対応策を考えておくことが求められます。
さらに、急なキャンセルが発生した場合など、柔軟な対応が難しい点もデメリットです。代行会社の多くは、検品から発送に至るまでの作業をマニュアル化しています。そのため、イレギュラーな事態にどのように対応しているかを確認しておくことが重要です。
海外発送代行サービスの料金
海外発送代行サービスの料金は、依頼する業者やサービス内容によって異なります。以下に基本的な5種類の費用と、各費用の相場をまとめました。
費用の種類 | 費用の目安 |
---|---|
初期費用 | 無料~数万円 |
月額料金 | 無料~数万円 |
取扱手数料 | 1件あたり100円~500円程度 |
配送料 | 数百円~数千円 |
オプション費用 | 内容によって異なる |
初期費用は、システムの導入や設定にかかる費用で、一部の業者では無料の場合もあります。
月額料金は倉庫の利用や在庫管理などの基本サービスに対する定額料金で、大口利用時にはコスト削減の鍵となるポイントです。
取扱手数料は商品の入庫、ピッキング、梱包、発送などの具体的な作業ごとに発生します。この料金は商品1件ごとに計算されることが多く、業者によって設定が異なります。
配送料は実際に商品を海外へ送る際の送料で、配送エリアや商品の重量、配送スピードによって変動しますが、代行業者は配送業者と大口契約を結んでいる場合が多く、個人で発送するよりも割安な料金が期待できます。
さらに、ラッピングやギフト対応、返品処理、通関手続きなどのオプション費用が追加されることもあります。これらは利用者のニーズに応じて選択可能で、サービスをカスタマイズできる点が特徴です。
海外発送代行会社を選ぶ5つのポイント
ここからは、海外発送の代行会社を選ぶ際に考慮すべきポイントを確認していきましょう。
依頼における連携体制
海外発送代行サービスを利用する際は、代行会社との連携体制が重要なポイントとなります。
例えば、商品に関する問い合わせへの迅速かつ丁寧なレスポンスや、販売サイトと在庫管理システムが連携していると、スムーズな業務遂行が期待できます。こうした体制を整えている業者を選ぶことで、海外配送の品質向上につながるでしょう。
カスタマーサービスの対応
代行会社を選ぶ際は、カスタマーサービスの対応力も確認しておくことが大切です。
例えば、管理ページ上でミスを確認した際に、迅速かつ適切な対応ができるカスタマーサービスがあると、その後の損失を防ぐことができます。
対応が遅い業者を選ぶと、手間や損失が増える可能性があるため、慎重に見極める必要があります。
サービス内容の柔軟性
代行会社によって提供するサービスの内容や範囲は異なります。そのため、何をサポートしてほしいのかを事前に明確にしておくことが重要です。
まとめ発送や現地語でのカスタマーサポート、広告同梱の可否など、細かなサービス内容を比較検討することで、自社に合った業者を見つけやすくなります。
発送方法の種類
業者によって対応可能な発送方法が異なるため、希望する発送方法を事前に確認することも重要です。
配送スピードやコストに影響を与えるため、どのくらいの期間で商品を届けたいのかを考慮し、適切な発送方法を選びましょう。
総合的な料金内容
最後に、総合的な料金内容を比較しましょう。特に「月額料金の有無」はコストに大きく影響を与えます。
大口の定期的な発送を依頼する場合は月額料金が発生する業者のほうがコストパフォーマンスが良い場合がありますが、小口契約の場合は逆に割高になることがあります。
自社のニーズに合った料金体系の業者を選ぶことがポイントです。
安い海外発送サービスでも問題ない?
安価な海外発送代行サービスを利用する際には、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。料金が安いことは確かに魅力的ですが、その背後にはいくつかのリスクや制約が隠れていることもあります。
まず、安価なサービスは基本的な配送業務に特化している場合が多く、トラブル発生時のサポートが手薄であることが少なくありません。
例えば、商品が遅延、破損、紛失した場合、迅速かつ適切に対応できる体制が整っていないと、信頼性に欠ける可能性があります。このような問題が頻発すると、顧客満足度の低下につながる恐れがあります。
また、配送スピードや対応エリアも確認が必要です。安価なサービスでは、配送に時間がかかることが多く、特定の地域には対応していない場合もあります。特に、納期が重要な商品を扱う場合には、配送遅延による影響を考慮しなければなりません。
さらに、一見すると料金が安く見えるサービスでも、追加費用が発生するケースがあります。重量超過、特殊梱包、保険料、通関手数料など、基本料金以外のコストがかさむ場合があります。これらを含めた総額をしっかり比較しないと、結果的に他のサービスよりも高くつくことがあるでしょう。
ただし、少量・小規模の発送や緊急性の低い商品の配送であれば、安価なサービスでも十分な場合があります。初めて海外発送を試す企業にとっては、低コストでサービスを試せるというメリットもあります。
最終的に、安価な代行サービスを選ぶ際には、料金だけでなく、サービスの質や対応力、追加費用の有無を総合的に見極めることが重要です。長期的なビジネスの安定と信頼を確保するためには、自社のニーズに最も合ったサービスを選びましょう。
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海外発送ができる代行業者・サービス8選
海外発送が依頼できる代行会社5社について、特徴を紹介します。
ロケーションズ
ロケーションズは、世界120カ国以上に向けて海外発送の代行サービスを提供しています。商品は1つから依頼可能で、英語や中国語など10カ国語に対応した出荷通知メールを送信できます。
また、ASPサービスを採用しており、データのやり取りだけで簡単に発送依頼ができるのが特徴です。
転送コム
転送コムは、10年以上の運用実績を持ち、1,700以上のサイトが導入している代行会社です。
初期費用や導入費用が無料で、簡単に導入できる点が特徴です。自社のECサイトに転送コムの紹介バナーを掲載するだけで、海外発送の手続きが完了します。
オープンロジ
オープンロジは、10,000社以上の導入実績を誇る代行会社で、物流のフルフィルメントを実現します。
倉庫で商品を管理・保管し、注文が入ったタイミングで発送するシンプルな仕組みが特徴です。初期費用や固定費はかからず、利用した分のみの料金体系です。
エスプールロジスティクス
エスプールロジスティクスは、注文処理から倉庫管理、発送までの物流をフルフィルメントします。越境ECにおける法務、税務、サイト作成など多面的なサポートも提供しています。
転送Japan
転送Japanは、安価な手数料が魅力の代行会社です。日本郵政の国際スピード郵便(EMS)で最大4%の割引が適用され、手数料も500円とリーズナブルです。
また、転送Japanに届いたその日のうちに送料を顧客に通知し、最短3日での配達も可能としています。
eBay
eBayは、グローバルなオンラインマーケットプレイスであり、海外発送を簡単にする「グローバル・シッピング・プログラム(GSP)」を提供しています。このプログラムを利用すれば、売り手は国内配送を行うだけで、国際配送や通関手続きはすべてeBayが代行します。
さらに、発送通知やトラッキング情報も自動的に更新されるため、手間をかけずに海外の顧客へ商品を届けられるのが特徴です。
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FeDex
FeDexの国際発送サービスでは、オンラインシステムを利用することで、配送ラベルの作成や関税申告書の準備がスムーズに行えます。
また、荷物の追跡情報がリアルタイムで提供されるため、顧客に正確な配送状況を伝えることが可能です。
さらに、複数の配送オプションを用意しており、スピードやコストに応じた最適なサービスを選択できます。
DHL
DHLは、国際物流のリーダーとして、多様な海外発送ソリューションを提供しています。オンラインツールを利用し、発送ラベルの作成から通関手続きまで一括で管理可能です。
また、世界220以上の国と地域への配送が可能で、トラッキング機能を活用して顧客にリアルタイムの配送状況を共有できます。
DHLは、環境に配慮したエコフレンドリーな配送オプションも提供しており、サステナブルなビジネスにも対応しています。
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海外発送に関するお悩みは、プロに相談するのがおすすめ
海外発送は、国内配送と異なり手続きが複雑です。ミスやトラブルを避けるためにも、プロの代行会社を活用することを検討してみてはいかがでしょうか。
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