ZOZOMOの新サービス「顧客直送」 顧客の自宅へ商品の直送が可能に
ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZO(以下:ZOZO)は、自社が展開するOMOプラットフォーム「ZOZOMO」において新サービス「顧客直送」をローンチした。
在庫欠品による販売機会損失を防ぐ
今回新たにローンチしたZOZOMOの新サービス「顧客直送」は、ショップスタッフの販売サポートツール「FAANS」を利用している。
既存の店頭業務に組み込みやすいスマートフォンやタブレット端末上での簡単操作で、ZOZOBASEの在庫確認・店頭決済・商品配送手配を完結することが可能だ。
さらに実店舗の在庫欠品による販売機会損失を防ぎながらプロパー価格での在庫消化サポートや、決済した店舗で売上を立てることができるため、店舗の売上やスタッフの個人成績に貢献できるとしている。
顧客は来店時に目当ての商品在庫が無かった場合にも、その場で決済を済ませて自宅で商品を受け取ることができるため、欠品時の落胆が軽減するメリットがあるだろう。
本サービスは導入時の初期投資や導入店舗数に応じた費用は発生せず、実際に店舗へ来店した顧客が顧客直送を利用した際に利用料が発生する従量制のサービスである。既に複数社での導入が決まっており、今後も随時拡大を予定している。
新サービス「顧客直送」の仕組み
◆FAANS上でZOZOBASEに在庫のあるブランドの商品一覧を確認(※1)
◆購入商品選択後、店舗用のバーコードが表示され、店舗レジにて決済
◆お届け先情報入力用の二次元コードが表示
◆顧客がスマートフォンで読み取り、アクセス先のページからお届け先情報を入力し購入手続き完了
◆ZOZOTOWNの通常配送にて、指定されたお届け先へ配送(※2)
(※1)各店舗にて取り扱いの商品ではなく、ZOZOBASEで在庫を保有しているZOZOTOWN出品商品が表示
(※2)配送日指定・あんしん置き配は選択可能、即日配送は選択不可
OMOプラットフォームとして実店舗支援を強化
今回の新サービスローンチにあたって、ZOZOは以下のようにコメントしている。
「これまでZOZOMOでは、ZOZOTOWNの圧倒的なトラフィックを活用し、ZOZOTOWNから実店舗への送客を中心にオンラインとオフラインの『売り場』を繋いできましたが、今回の『顧客直送』サービスの開始により、『在庫』においてもオンラインと実店舗をシームレスに繋ぐことで、OMOプラットフォームとして実店舗の支援をより強化してまいります」
ZOZOMOは2021年11月のローンチ以降、継続的な機能アップデートを行いながら導入ブランド数・店舗数を拡大しており、ZOZOTOWN上で実店舗の在庫を確認できる店舗数はローンチ時と比較し約2倍に増加、在庫を取り置きできる店舗数は約3倍に増加している。さらに、2022年8月に正式版をローンチしたFAANSの「コーディネート投稿機能」は11月よりブランド自社ECとの連携を開始し、同日よりMARK STYLER株式会社が同機能を初導入した。
ZOZOは、これまでにも自社ECにコーディネート画像を投稿していたが、FAANSを導入・利用することで自社ECのみならず膨大なトラフィックを持つZOZOTOWNやWEARにも同時投稿することが可能になっている。そして、今回ローンチされた「顧客直送」も新たに加わったことにより、より顧客満足度の高いサービスへと進化したと言える。ZOZOの今後の動向に注目すべきと言えるだろう。