ファッション市場の分析プラットフォーム「Analytics」がリリース

ECのミカタ編集部

オンライン試着の「バーチャサイズ」、ファッション市場に特化した分析プラットフォーム「Analytics」リリース

株式会社Virtusize(以下:Virtusize)が、ファッション市場に特化した新プロダクトとして、分析プラットフォーム「Analytics」をリリースしたことを公表した。

ユーザーとマーケットのインサイトを提供

「Analytics」は、オンライン試着サービスのバーチャサイズ、およびファッションディスカバリーサービス FittingRoomの運用によって蓄積された独自のデータセットを活用し、ユーザーとマーケットのインサイトを提供するプラットフォームである。

累計3000万にのぼる商品詳細データ、4億回超の購買データをはじめ、2021年の1年間で9億回以上行われたサイズレコメンドデータなど、Virtusizeならではの独自保有データを組み合わせてダッシュボードをカスタマイズすることで、報告・分析プロセスの自動化が可能となる。

◆利用事例

▷需要予測や在庫分析機能を通し、自社のデータだけでなく、国内市場全体のデータを参照してレポートを作成

▷カスタマー分析やマーケットトレンド機能を通し、より実態に基づいた計画を作成

「Analytics」の主な機能

「Analytics」の主な機能

◆レポート作成

▷売上や購入者数、CVRなどの重要なビジネスKPIを確認

◆データを視覚化

▷様々なデータをグラフやチャートに出力することで欲しい情報をすぐに抽出

◆バーチャサイズのデータを活用

▷バーチャサイズを通して取得した体型データと、購買データをかけ合わせた分析が可能

▷体型と各アイテムの相関性など、従来よりも解像度の高いレポートを提供

◆インサイト

▷ストア上でのユーザー行動とVirtusizeのデータを活用することでより深くデータを分析

◆カスタマー分析

▷ユーザーの行動をもとに、「セールハンター」や「アーリーアダプター」といったセグメントで分類し、ECサイトがどのような層に利用されているか可視化。セグメントは購入数などのアクティビティ、体型などのデモグラフィックデータを掛け合わせて絞り込みができる

◆マーケット分析

▷マーケットの動きと自社の動きの差分を確認することで、販売計画の見直しや自社の市場におけるポジション理解のヒントに役立てられる

Virtusizeは、ECサイト上におけるアイテム同士の比較だけでなく、簡単なデータ入力で生成されるユーザーごとにパーソナライズ化されたシルエットとの比較も可能な、既存のサービスとは異なる視点でのサイズ比較ソリューションを提供している。今回リリースされた「Analytics」は、よりファッションデータに重点をおいたプラットフォームであり、EC運営を効率化させることに繋がるだろう。「Analytics」は今後もキャンペーン施策や広告配信といった新機能の追加を予定している。今後のアップデート内容を含め、多くの事業者にとって利用価値のあるプラットフォームとなることが考えられるだろう。

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